和ペリティーヴォなパーティスタイル
パーティが苦手である。 理由は簡単で人見知りな性格なのだ。パーティ自体は好きで登場する料理やコンテンツには、いつも興味津々なのである。そして、人見知りなだけに出会った人との会話がはずんだ時の楽しさと言ったら何事にも代え難い。

そう考えると和ペリティーヴォなパーティを開催するには二つ要素が必要だと思っている。一つは「わいわい」という当たり前の要素。もう一つは「居心地の良さ」。

「わいわい」の要素として、話題のきっかけを作るためのコンテンツを提供する目的はもちろんある。コンテンツの空気感がいいと既に友人同士で話が盛り上がっていて例え見ていなくても、「わいわい」という高揚感は確実に伝わっているのである。特にライブなどはその典型で見て楽しむ人も居れば、BGM 代わりにして、語り合う人達が居ていいのである。またテーブルマジックのように高揚感から初対面の方々と話しやすくなるコンテンツも、もちろんある。

そして「居心地のよさ」。結局はゆるゆると飲みながら、おしゃべりを楽しみたい。ライブの音やBGMの音が大き過ぎて会話が聞き取れないことがあるが、それは和ペリティーヴォなパーティとは呼べない。そういった意味で、おしゃべりが出来る空間が備わると更にいい。<

和ペリティーヴォなパーティスタイル

そして最後にホスト役。どこに何があるかを伝えるナビゲーターとしての役割も大切だが、壁の花になっている人を見つけて話しかけることが最も大切な役割となる。壁の花の辛さとはよく分かる。「壁の花」率の高いイシコは、この壁が出口だったらそのまま帰れるのにと思ったことは数知れない。

だからホストは壁の花になっている人を見つけては話しかけ、少しでも話題を引き出し、近くに居る人達を巻き込みながら一つの空間を形成する。ある程度、場の空気感が出来上がると次の壁の花を探して、その場を何気なく離れる。これをホワイトマンではMJ(間のジョッキー)と呼ぶ。この要素が全て達成され和ペリティーヴォなパーティの完成となる。

とカッコつけて言っているが、先日の丸ビルのパーティでイシコは大失敗しているのである。ナビゲーターというかホスト役であったはずだった。しかし、人見知りを隠すために一人で勝手に飲みまくり、いつのまにかベロベロになって使い物にならなくなってしまったのである。

はい。もちろん反省しております。
イシコ

イシコ

1968年生まれ。ホワイトマン代表
大学卒業後、女性ファッション誌編集長、Webマガジン編集長を経て、期間限定のホワイトマンプロジェクトでは白塗りで様々なコンテンツを生み出す。現在は「セカイサンポ」と称し、文字通り世界を散歩中。散歩の達人の連載コラムなどコラムニストやブロガーとしても活躍している。

イシコのセカイサンポ
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