毎日の生活で、山や海の景色が見えたら、どんなに気持ちが清々しいか。立春を迎えても、まだ憂鬱そうな天気がつづく欧州では、なおさら思う。パリで開催されたインテリア見本市メゾン＆オブジェの1月の展示会では、「カラー」をキーワードに しているメーカーが見受けられた。パリ市内に点在するインテリアと雑貨店Habitatでも、冬のSoldes（セール）が2月上旬に終了するや否や、店内は見事に春用品が埋め尽くしている。

（上写真）オーク材の折りたたみ式椅子Maui　パターンデザインAmy Gordon

2011年春夏コレクションは、白い壁と真っ青な海を、水平線が真っ二つにするような地中海と、厳しい表情だけれど、波打ち際ではしゃぎたくなる大西洋をイメージした商品群だ。アウトドア用の椅子や長椅子、折りたたみ椅子の張り地のプリントは、ストライプや幾何学模様など様々。
ティータイムには、英国人デザイナー エラ・ドランによるプリント柄の陶器皿とカップ＆ソーサーで、スイーツをいただきたい。Habitatに行けば様々なテｲストにあわせたコレクションが見つかるはずだ。

ガラス製コップLimonada　3タイプのモチーフ

（取材・文　Kaoru URATA from Paris）