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昨年11月、作家である村上龍氏が自ら立ち上げた電子書籍制作・販売会社 株式会社G2010から、同氏のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』が3月31日よりiPad/iPhone向け電子書籍アプリケーションとしてApp Storeにて提供されている。 価格は900円(税込み)。

村上龍氏の作品が電子書籍化されるのは『歌うクジラ』に次いで2作目。今回は読みやすい文章の他、初公開となる1976年当時の手書原稿を全ページ分スキャンニングして収録。更に、芥川賞を受賞した当時のほっそりした氏のポートレートなど写真16点も収録した電子書籍ならではの作品となっている。

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『限りなく透明に近いブルー』は、1976年、24歳にして芥川賞、群像新人賞を受賞した村上龍のデビュー作。米軍基地の街、福生(ふっさ)で暮らす若い男女の荒廃していく日々を描いた本作品は、その衝撃的な内容と斬新的な表現方法によって、当時の文芸界に大きな衝撃を与えた。海外でも多数翻訳され、発売から35年たった今でも色褪せることなく、多くの読者に読まれている。

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