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昨年からパリ市内には、まるでラッシュのように、5ツ星ホテルが続々とオープンしている。 エッフェル塔を見下ろすトロカデロ広場至近、重厚な石造りの建物が隣接する界隈に、新しくオープンした、ルネッサンス・パリ・ル・パーク・トロカデロは位置する。 マリオットグループ系列のホテルとして、ニューヨーク、マイアミ、ロンドンでもシックな客室空間を提供している。パリのホテル空間の内装は、Jean-Philippe Nuel(ジャン・フィリップ・ニュエル)が手掛けた。

この界隈にして、1200㎡の中庭を所有する。何とも恵まれた環境にあるホテルだ。19世紀半ばには、修道院であり、馬小屋を併設した私邸であった時期もある。後に、英国風ノルマンディー様式の建物は、銅とガラスを扱う工房でもあった。いくつもの歴史的背景とストーリーを過去に、全122室の内22室が、スイートのホテルに変容した。ビジネス用途で滞在する客人が、快適を感じるための、至れり尽くせりの空間には、気品ある優美さとハーモニーが漂う。

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植物がテーマの部屋は、ベッド脇とヘッド壁面に、17世紀の絵画から選ばれた森の絵が、布にプリントされ、心地よい夢を見られそうな気分になる。濃淡のあるグレー単色の色使いとマホガニーの家具が、程良く溶け込んでいる。スイートルームではiPodの貸出も行っている。
レストラン“ル・ルレ・ドゥ・パーク”は伝統的なフランス料理で、テラスでも食事ができる。ランチメニューは、33ユーロからだ。ビジネスにも大切な人との食事にも適している。ランデブーの場所が、また新たに増えていく。そんな予感がする。

www.renaissanceleparctrocadero.com

(取材・文 Kaoru URATA)