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「パリの足」と言われるメトロは、14本の線がはりめぐっており、凡そ350の駅がある。ここ数年間、大々的な改修工事がほぼ全線の駅でなされている。主要乗換駅から優先的に工事をしており、 パリの東西を横断する1号線は、2012年には自動運転に切り替えていくオートメーション化に向けて、拍車がかかっている。唯一国名を名乗る、1号線のアルゼンチン駅は、1947年に、アルゼンチンの女性大統領エヴァ・ペロンが公式にフランスを訪問した際に、「オブリガード」から改名されて、現在に至る。

2011年6月15日、パリ市交通公団(RATP)の代表者、在仏アルゼンチン大使、アルゼンチン観光大臣が参列し、新しい演出がなされたアルゼンチン駅のオープニングを公式に飾った。アルゼンチンの国を象徴する青色が基調色のプラットホームには、ユネスコ世界遺産に指定される史跡、映画、文学、食、デザインといった文化を紹介する8つのパネルが設置されている。

(Texte&Photo Kaoru URATA)