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京都造形大学と、その姉妹校である東北芸術工科大学卒業展「Emerging #1」が、7月22日から31日にかけて3331 Arts Chiyodaにて開催される。

編集者であり、京都造形芸術大学教授でもある後藤繁雄氏がプロデューサーを勤める本展では、選抜された両校の精鋭45作家の作品が展示される予定だ。今回は、卒業生による展示だけでなく、東北芸工大による東北復興支援活動「福興会議」の紹介も行われる。福興会議とは、twitterコミュニティー上で地震翌日の2011年3月12日に結成された東北芸術工科大学による復興支援チーム(@fukukou_act )のこと。3.11以前の東北の再現を意味する「復興」ではなく、大地震を経験した私たちが、3.11以降に改めて追い求める幸福の新しいカタチを、被災地の人々とともに考え、分かち合うという意味が、この「福興」という言葉には込められている。

3月11日に発生した東日本大震災により、日本は大きな打撃を受けた。今まで当たり前とされていた自然観、生命観、倫理、表現、その全てが問い直され、再生・新生がせまられているのが今だといえる。単なる「復興」ではなく、「新たな生」を如何に創出できるかという挑戦は、まだ始まったばかり。学生の卒業制作展と侮ることなかれ。「今、アートにできることは何か?」「アートの力とは何か?」ということについて再度問い直す場となりそうだ。

■「EMERGING #1」
期間:7月22日(金)~7月31日(日)
   12:00-19:00(火曜休館/最終日は~17:00)
会場:3331 Arts Chiyoda  東京都千代田区外神田6-11-14

最終日には「シンポジウム:アートの再生・アートの新生」も開催される。
『3.11以降の世界とアート』
日時:7月31日(日)14:00-16:00
浅田彰×五十嵐太郎×石山修武×椿昇
モデレーター:千葉雅也

「ギャラリストによる作品審査会」詳細は、WEBにて発表される予定。
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■お問い合わせ先:「EMERGING2011」事務局 Tel:03-3835-1813