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3年に1度のアートの祭典、ヨコハマトリエンナーレ2011が8月6日から11月6日にかけて開催される。「OUR MAGIC HOUR ―世界はどこまで知ることができるか?―」というタイトルのもと、 会場には、世界や日常の不思議、魔法のような力、さらには神話、伝説等に言及した作品が並ぶ。横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他同じ地域に、77組/79名の現代アーティストの作品が一堂に会する今回の展示。開催に先駆け、「ヨコハマトリエンナーレ2011」での注目アーティストを紹介したい。

写真:Rivane NEUENSCHWANDER 《O inquilino/ The Tenant》 2010
Made in collaboration with Cao Guimaraes, Soundtrack: O Grivo Courtesy Galeria Fortes Vilaca, Sao Paulo; Stephen Friedman Gallery, London and Tanya Bonakdar Gallery, NY.


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写真:Mircea Cantor《Tracking Happiness》 2009 still from the film © 2009 Mircea Cantor
Courtesy the artist; Yvon Lambert, Paris and Dvir Gallery, Tel Aviv


女性作家の参加が目立つ中、最も注目したいのがルーマニア生まれの女性作家、ミルチャ・カントルの作品だ。ロンドンのカムデン・アーツ・センターと、パリのポンピドーでの個展で、すっかりヨーロッパの話題をさらった注目のアーティストである。他にも、ターンテーブルを使った即興演奏のパイオニアであり美術家でもある、クリスチャン・マークレーの映像作品や、映画監督しても活躍するアピチャッポン・ウィーラセタクンによる最大規模のインスタレーションなど、最前線で活動している作家たちの作品を目にする貴重な機会となりそうだ。

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写真:(左)野口 里佳《タイトル未定》2010 Courtesy The Artist and Gallery Koyanagi、(右)佐藤 允《生命力》 2008-2009
Installation view at Tomio Koyama Gallery, 2007 Photo: Yasushi Ichikawa Courtesy of Gallery Koyanagi
©Tam Ochiai, courtesy of Tomio Koyama Gallery Collection: Ko Wakabayashi


トリエンナーレ開催の期間中、横浜の街がアートでいっぱいになる。特別連携プログラムでは「アートによるまちの再生」というテーマのもと、2008年よりスタートした「黄金町バザール2011」が開催される。4回目となる今年は、街の環境を生かしたアーティスト・イン・レジデンス・プログラムに焦点をあて、街という日常空間の中で多彩なプロジェクトが展開されるので、こちらもご注目を。

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写真:(左)新・港村(しんみなとむら)~小さな未来都市(BankART Life Ⅲ)、(右)黄金町バザール2011

ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR ―世界はどこまで知ることができるか?― 
会期:8月6日(土)~11月6日(日)
(休場日:8月、9月の毎週木曜日、10月13日(木)、10月27日(木))
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他周辺地域
開館時間:11:00-18:00 ※入場は17:30まで
入場料:一般(お得なセット券)1,800円
お問い合わせ先 ハローダイヤル:03-5777-8600(8:00~22:00)

黄金町バザール2011
公開制作と展示期間:8月6日(土)~8月31日(水)
展示期間:9月2日(金)~11月6日(日)
会場:京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存店舗、屋外空地、他 時間:11:00-19:00(夜間の展示 日没~0:00)
入場料:一般500円(会期中有効フリーパス)
休館日:8月・9月の毎週木曜日、10月13日(木)、10月27日(木)
お問い合わせ先:NPO法人 黄金町エリアマネジメントセンター
        Tel:045-261-5467