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今世界で一番アーティストに愛されているクールな都市、ベルリン。1989年の壁崩壊後、変化を続け、政治、経済、文化の実験場として世界の注目を集めてきたベルリンの最先端アートを紹介する展示「ゼロ年代のベルリン―わたしたちに許された 特別な場所の現在(いま)」が9月23日(金・祝)から1月9日(月・祝)にかけて東京都現代美術館にて開催される。

写真:ネヴィン・アラダグ《心ゆくまで騒ごう》2007、Courtesy: Nevin Aladag and Wentrup, Berlin

壁の時代、ベルリンは自由を熱望し、自由のための闘争の象徴ともなっていた。その当時の熱気は今も残り、都市の中に散在するフリースペースとともに、現在のベルリンを「特別な場所」にしている。ベルリンという小さなユートピアを、世界から集まりベルリンに住む18組(12ヵ国)のアーティストたちが、映像、絵画、パフォーマンスなど多様な表現によって映し出していく本展覧会。なかでも、ベルリンのアートを語るうえで欠かせない存在であるヨン・ボックが、本展のために制作した新作は必見だ。東京の若いカップルを主題に、全く新しい視点から切り取った東京の姿を見ることができる。あらゆる場所に遊び場を見つけるアーティストの身体や視点を通して、私たちにもベルリンの新しい風景が見えてくるはず。10月29日(土)からは、金沢21世紀美術館にて大規模な展示も行ったオラファー・エリアソンによるプロジェクト「空間実験研究室」の展示もあるので、こちらも注目したい。これからの芸術のありようを示す場所、ベルリンのあふれ出すようなパワーが感じられる展示となりそうだ。

「ゼロ年代のベルリン―わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F、1F ※1F展示は10/29より公開
会期:2011年9月23日(金・祝)~2012年1月9日(月・祝)
休館日:月曜日 ※ただし10月10日、1月2日、1月9日は開館、10月11日、年末年始(12月29日~1月1日)、1月4日は休館。
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,100円

展覧会イベント・プログラム
来日作家と本展キュレーターによるトーク・セッション
日時:9月23日(金・祝)
会場:東京都現代美術館 講堂(地下2階)

●パネル・ディスカッション
「ベルリンのアート・シーンについて(仮)」 10:30~12:00
登壇者(予定):
サイモン・フジワラ、キアスティーネ・レープストーフ、アンジェラ・ローゼンバーグ(本展共同キュレーター)他
モデレーター:長谷川祐子(当館チーフキュレーター)
●アーティスト・プレゼンテーション 13:30~
サイモン・フジワラ他

各回定員200名 通訳あり

■お問い合わせ先:東京都現代美術館 Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)