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クリニックでは、最終的に重金属汚染を排出させる手段として、キレーション点滴も用いている。さらに、キレーション点滴のもうひとつの効果である抗酸化物質は、健康長寿に必要とされ、アンチエイジング目的で用いられることもある。

キレーション療法で、重金属汚染のデトックス&アンチエイジング

「アンチエイジング学会で健康長寿の手段として科学的根拠が認められているものが2つあります。酸化ストレスをいかに減らすかということと、カロリーを制限すること。酸化ストレスは、身体のさびつきを引き起こすフリーラジカル、活性酸素と呼ばれているものをいかに排除し、過剰にしないかということと、活性酸素が多く発生する環境に置かれないようにするか、そういう生活習慣をしないようにするかが大事。そして、活性酸素に対抗する物質をいかに身体の中に蓄えるか。抵抗力を高く保つか。酸化ストレスの原因は、食生活、喫煙、過度のアルコール、激しすぎる運動もしくは運動不足。これは生活習慣に関係してくるので、自分の意思を強く持って、サビの原因を減らすことができますが、今は電磁波(携帯電話やパソコンなど)、空気、土地、水の汚染(農薬や水銀、放射線)、など、環境の問題が非常に大きいので、昔と比べればさびつきやすい環境にあります。酸化ストレスにより老化も進むし、がんなどの病気も起こりやすい。いかに酸化をコントロールするかがアンチエイジングのひとつのテーマ。ヒトの体内には、酸化に対抗するシステムや、抗酸化物質を作る力が備わっていますが、その能力は30歳くらいがピークで30代後半からは衰える一方です。そのため、食生活を改善し、食事から摂れる抗酸化物質を増やす必要があります。日本人は、果物や野菜(抗酸化物質)の摂取が減っているため、がんのリスクが20%も上昇しているというデータがあります。食事から充分に摂れない場合は、サプリメントとして抗酸化物質を積極的に補うことが重要です。」

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長寿の鍵を握る、究極のアンチエイジングサプリ レスベラトロール

imageview('001003001399 今、人気のサプリの多く、(COQ10、イソフラボン、レスベラトロールなど)は抗酸化作用のあるものだ。特にレスベラトロールは、長寿の鍵を握るとして注目されている。 「長寿には“カロリーリストリクション”という食事法も注目されています。摂取カロリーを3割、4割カットするという方法です。日本には腹八分目というのがあり、それが健康に良いと言われてきましたが、科学的に証明されたのは、哺乳類で10年前、霊長類で2009年のこと。加齢に伴って起こる病態、運動能力の低下も明らかに違うんです。ただ、我々が急に行うと、健康を害すると思います。現在は100%どころか、120%のカロリーを摂取している。しかも、カロリーリストリクションでは、カロリーだけを制限、栄養素はしっかりとっているので、バランスは良いのです。個人レベルでそれを行うのはまず、無理。カロリー制限しようとすると栄養も制限されてしまうんです」 そこで、レスベラトロールの登場だ。 「酸化ストレスをコントロールするサプリはいくらでもありますが、カロリー制限と同等の効果を期待できるのはレスベラトロールしかない。これが注目された理由は、健康長寿においてコンセンサスを得られている2つの作用に働きかけるからなんです」

自分で変えていける、健康と美

8dd99ba2 アンチエイジングというと、つい美容的な手段に走りがちだが、実は要となるのは栄養なのだ。美しく健康であり続けるために、自分の栄養状態を本当の意味で知り、何がどれだけ必要なのかを知るためにも、一度、細かくチェックしてもらうことが必要だろう。「その結果はライフスタイルを改善させていく、ひとつの根拠になります」と澤登先生。「栄養のバランスは、年代だけではなく、生活スタイルや環境にも左右されるので、例え20代でも、検査をするのに早すぎることはないですね。若者で一人暮らしをしていて、コンビニのお弁当ばかりという方はかなり栄養のバランスが崩れていると考えられます。必要だと思ったときに始めるのがいい。始めないよりはいい。あえて言えば、30代後半がひとつのターニングポイント。たとえば、ホルモンバランス。女性ホルモンに限らず、身体の中で若さを保つものや、健康に対してプラスに働く物質というものは、ピークがだいたい30歳くらいまで。抗酸化力が最も高いのは20代後半から30歳ぐらいまででしょう。メラトニン、DHEAという若さを保つホルモンもそのぐらいで落ちてくる。代謝も落ち、自覚的にも衰えを感じるのが30代後半。40代になれば、血管も老化してきます。ただ、こんな時代だからこそ、健康に対して意識を向けるのに、遅すぎることも早すぎることもないと思っています」

156be506 (写真左)澤登先生が最先端アンチエイジング医療の現場からお届けする2冊。ガン患者の病状やQOL(生活の質)を改善するビタミンCを用いた画期的な治療法で実績をあげている澤登先生。そのメカニズム、効果、治療法の全貌を記した一冊『ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべて』1,050円。実年齢ではなくバイオロジカルエイジをコントロールするための最先端アンチエイジング医学の知識と効果的なアンチエイジングについての『人より20歳若く見えて、20年長く生きる! 』1,050円。出版社/ディスカヴァー・トゥエンティワン

澤登先生は「年齢を重ねることと、老いることは違います」と話す。「歳をとっていくことに、“老いていく”というマイナス・イメージを持つのか、歳を重ねることで“人として豊かになっていく”とプラスに考えるのかでは大きな違いがあります。アンチエイジングの視点では、歳を重ねることは決してマイナスではありません。ネガティブな部分を極力排除し、健康をベースとし、結果的には人生そのものの質を高めていく。アンチエイジングは、人生の中で豊かに歳を重ねていくためのひとつの手助け。エイジマネージメントという言葉がありますが、その年齢ごとの理想的な状態=オプティマルヘルスを追求することが、重要なのだと思います。そして身体も、家や車と同じ。最終的にはメンテナンス、しかも、いい状態のうちにメンテナンスをすることが、良い状態を長持ちさせる秘訣なんです」

(text/Jun makiguchi)

三番町ごきげんクリニック

三番町ごきげんクリニック

「病気を予防するための予防医学」という考え方から、よりよい人生を送るためのポジティブな医療で、私たちの心身ともに健康な状態を維持するための総合的なアプローチを提供する沢登先生のクリニック。「ごきげん」には、いつ、どんなときでもごきげんな日々を送ることができるように、という願いが込められている。

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