111026autovari_main
9月初旬のパリ・デザインウィークで、初のコレクションを披露したAutori Vari(オトリ・ヴァリ)は、イタリアのデザインブランド。

写真:©Francesco Neri

今日も継承される、イタリアの伝統工芸技術と新鋭デザイナーのコラボレーションから商品化されるオブジェは、ガラス、陶器、メタル、木材など素材も多様である。キッチン用品、テーブルウェア、照明器具、椅子、ローテーブルなどが初回のコレクション内容だ。
消費社会に追い打ちをかけるのではなく、時代を経ても愛着を持たれ使いつがれるようなデザインを提案するのが、オトリ・ヴァリの方針だ。

初回のコレクションで目に留まったのが、陶器の花瓶から上を向いたガラスチューブが突起するVaso Comunicante(対話する花瓶)。ガラスチューブ内の水位と花瓶の中の水位は等しいので、装飾部分でありながら、水を交換するタイミングを読む機能性にもつながる。それと、椅子のSorellina。1脚を前方にスライドさせると分離して、2脚になる。ナラ材のニス仕上げの他に、塗装仕上げも注文に応じる。

(取材・文 Kaoru URATA)