>03 SHOP&CULTURE  古きよきシンガポールの街並みとダウンタウンカルチャー

中華系、マレー系、インド系と複数の民族が暮らし、それぞれが特色のある街並みを形作り共存しているシンガポール。高層ビルが立ち並ぶ商業エリアと数十分の距離に、エキゾチックな香り漂うエスニックタウンがあり、ほんの少し足を延ばすだけでさまざまな色合いの文化に触れることができるのも魅力のひとつ。Vol.3では、若いクリエーターによる個性的な雑貨店やファッションブティックが建ち並ぶアラブストリート周辺や、古き良きプラナカン文化に出合うことができるカトン・エリアについて紹介しよう。


サルタン・モスクがランドマークのブギス・アラブ・ストリート周辺は、インドネシア雑貨の店やトルコ系のショップが多い。またヒンドゥー教寺院が点在するリトル・インディアではレストランでスパイシーなインドカレーの匂いが漂う。そしてチャイナタウンには漢方薬店や中国菓子のお店が並び華人の暮らしぶりが伺える。この3エリアは、シンガポールでも最もディープなエスニックタウンの空気を肌で感じられる場所。ぜひ雑貨店めぐりの楽しみを満喫してみて。
最近、若者たちに人気なのが、アラブ・ストリート裏通りのハジレーン。ほんの200mほどの長さのストリートには、2階建ての"ショップハウス”と呼ばれる建物をリノベーションして作られた、お洒落なインテリア雑貨ショップやファッションブティック、オープンテラスのカフェなどが立ち並ぶ。日本でいう裏原宿的なムードのエリアとなっている。自分の足で歩いて、お気に入りのアイテムを探してみるといい。

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シンガポール市内を歩くと、通りに並ぶ建物のカラフルな美しさに目が引かれる。明るいパステルカラーの外壁の2階建ての建物が何軒も連なり玄関前の通路がアーケード状になった建築群は、シンガポールならではの光景。これは「ショップハウス」と呼ばれるもので、シンガポールで生まれた混血コミュニティのプラナカンが築いた建築様式なのだ。プラナカンとは、15世紀後半にこの地にやってきた中国系移民とマレーシアやシンガポールの現地女性との間に生まれた混血の子供たちのこと。プラナカンは中国文化とマレー文化、そしてヨーロッパの文化をミックスさせた独自のエレガントで華やかな生活スタイルを築き上げた。そんなプラナカン文化の面影が今でも残るのがカトン・エリアだ。ここには、西洋式の窓、レリーフや円柱、マレー風の軒下飾りなどが特徴の建築物のほかにも、芸術品のようなビーズ刺繍のサンダルや小物、ニョニャウェアと呼ばれる美しい色彩のプラナカン陶器の数々、またプラナカンの女性、ニョニャが作るマレー料理をベースにした家庭的な趣の伝統料理、ニョニャ料理にめぐり合うことができる。

多国籍民族国家のシンガポールは、移民たちが持ち込んだ文化が混在するだけで独自の文化はほとんどないと思われがちだが、プラナカンたちが築いた華麗で優美な世界は、今も世界中から訪れる多くの人々を魅了して止まない。

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取材協力:シンガポール政府観光局



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