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“卵殻膜”という言葉を耳にしたことはあるだろうか? 卵の内側にある、わずか0.07mmの膜のことで、400年前の中国の文献には創傷治癒に効果があるとの記録が残っている。 研究が進んだ現在では医療だけでなく、美容分野でも年齢を重ねても健やかな肌を保つ機能があるとの結果が出ており、美容業界関係者も期待を寄せている注目の素材だ。NPO法人日本卵殻膜推進協会では6月9日のたまごの日にちなみ、新たなムーブメントを起こす可能性を秘めた卵殻膜についてのメディア向けセミナーを開催。スペシャルゲストには“たまごの日”である6月9日生まれの内田恭子さんが登場。卵殻膜研究の第一人者、東京大学 名誉教授の跡見順子さんと、卵殻膜のサプリメントや化粧品を提供する株式会社アルマード社長、鈴江由美さんと美肌についてのトークセッションが行われた。エイジングに負けない、女性の健やかな肌を保つチカラを秘めた"卵殻膜”の秘密に迫る当日のセミナーの模様をレポートする。

2012-06-15_13295635歳をピークに、年齢とともに減少していくコラーゲン。生物界に存在する約30種のコラーゲンのなかでも、みずみずしい肌作りに欠かせないのが3型コラーゲンと呼ばれるもの。コラーゲンは口から摂取してもその効果があまり表れないことはよく知られている。そこで注目されるようになったのが、古来より傷の治療に使われてきた卵殻膜だ。卵殻膜は「熱に強く、水に溶けない」という特性のため研究が遅れていたが、卵殻膜を水に溶かす技術や、粉砕して食べられるようにする技術が確立されたため大きく研究が進展した。そして近年、卵殻膜を細胞に結合させると、細胞が元気になり3型コラーゲンが生成されるということが判明。さらに加齢によって失われた肌の弾力性も、卵殻膜によって回復するとの報告がされるまでになっている。今後は、皮膚の修復だけでなく、美髪、健やかな身体作りに向けてさらなる研究が進められていくという。

写真右上:(セミナー風景)卵殻膜が美容に役立つという長年の研究結果を熱心に話す跡見教授<右から2人目>と、話を聞くアルマード鈴江社長<一番右>。跡見教授も卵殻膜と出合って肌に対する認識が変わった一人。

"卵殻膜”に関する驚きの研究結果が発表された後、6月9日“たまごの日”生まれの内田恭子さんが登壇し、トークセッションが行われた。36歳を目前に控えた内田さんは、20代に比べ、肌の弾力がなくなったことが悩みと語った。一方で株式会社アルマード社長の鈴江さんは、様々な化粧品を試し、肌が荒れた過去があるにも関わらず、現在では輝くような肌の持ち主だ。
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内田さんがシミもしわもなく、ツヤツヤの理想の卵肌になるためのアドバイスをお二人に尋ねると「コラーゲン自体を肌に塗っても、実際はあまり効果を感じられません。細胞に働きかけて3型コラーゲンを生成させる卵殻膜がベストです!」との答え。そのコメントに内田さんは、「これまでゆで卵を剥く時くらいしか意識したことのなかった」という"卵殻膜”に新たな認識が生まれたよう。「お二人の肌を見ると、説得力がありますよね。卵殻膜を知って、コラーゲン生成のピークを超える35歳をすぎても加齢がこわくなくなりました。むしろ、これから肌がどう変化していくかが楽しみですね。」と、エイジングに対して前向きな発言をする内田さんが印象的だった。
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36歳になるとは思えない若々しい肌の内田さん。卵殻膜によって、ますます肌に磨きがかかる。セミナー翌日が誕生日の内田さんのために、大きなたまご型ケーキが登場! このサプライズに内田さんも「恐竜の卵みたい」とニッコリ。

まだあまり聞きなれない"卵殻膜"という言葉だが、女性が美しく年を取るために強い味方になってくれる"卵殻膜"のチカラと、それらを活かした美容商品などにも、ぜひ注目していきたい。