nineleaves
以前、veritaでもご紹介した滋賀県の国産ラム酒「NINE LEAVES CLEAR(ナインリーヴズ クリア)」が、毎年パリで開催される国際的なラムのイベント「RHUM FEST PARIS 2014」にて、 今年度の革新的な商品に贈られる「Innovation de L’année」部門の銀賞を獲得したというニュースが飛び込んできた。同大会における日本のラム酒の受賞は初。ブランド設立から約1年のナインリーヴスにとっても、初の国際的なイベントへの参加での快挙となった。

同イベントでは、毎年南米、中南米、ヨーロッパ、北米など世界中のラム産地からラムのブランドが参加し、今年は120ブランドから400品以上のラムが出展し、各国を代表するラム業界の重鎮たちが審査員を務めた。

ナインリーヴス蒸留所 社長兼蒸留責任者、竹内義治氏は受賞について次のように感想を語った。「今回の受賞は、革新的な部分を評価されたが、10年20年と丹精込めてラムを造ることを大切にしながら、ブランドとして成長していきたい。」

同ブランドでは、4月上旬よりブランド初の樽熟成商品「ANGEL’S HALF(エンジェルズハーフ) 」2種類を限定発売した。「ナインリーヴズ クリア」を2013年夏よりアメリカンオーク樽とフレンチオーク樽に詰めて熟成させた2種類の樽熟成タイプのラムは、原酒の香味、存在感をしっかりと残しながら、それぞれの樽の特徴を引き出したものとなっており、初出荷分はナインリーヴズにとって貴重な「天使のおすそ分け」になった。そして、自然と時間の流れへの感謝の気持ちを表すのと同時に、ラム酒としては世界的にも珍しい新樽を用いた、手を加えていないそのままのシングルカスクの商品であることから「エンジェルズハーフ」と命名された。また今後、フランスへの輸出と販売も決定し、今後はヨーロッパ諸国、北米を含む世界中の国々での販路も拡大していく予定だ。

造り手の思いとともに、時を重ね、熟成し、そのポテンシャルを発揮していくナインリーヴス。ラム酒造りの醍醐味を生産者とともに味わい、毎年その出来栄えを見守りながら楽しみにできる貴重なブランドだ。ぜひ今後も注目していきたい。

INFO:
NINE LEAVES(ナインリーヴズ)クリア 
竹廣株式会社 ナインリーヴズ蒸留所
滋賀県大津市石山平津町字平津西山 603