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東南アジア特有の活気とフランス統治時代の情緒や文化が混在するベトナムは、人気のディスティネーション。ここ数年はリゾートエリアのホテルも充実。ますます魅力を増しつつあるベトナムを優雅に、アクティブに楽しもう。

ベトナム中部の港町・ダナンは、ベトナム人、観光客問わず人気が高いリゾート地だ。 ベトナムならではのエキゾチックな雰囲気と、アメリカ・フォーブス誌が「世界でもっとも魅力的なビーチ」に選出した美しいビーチ、ハノイ、ホーチミンから飛行機で約1時間という立地。山岳地帯と美しい海岸線が共存する、中部ならではの景観もぜひチェックしたいところ。2014年7月からはベトナム航空がダナン―成田間の直行便を就航し、アクセスも格段と良くなった。人気の要因はいくつもある。

写真上:紙ではなく、布を張られたランタンはホイアンの名物。大小さまざまな大きさがあり、小さめのものをお土産に持ち帰る観光客も。

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ベトナム第3の都市として開発が進められているダナンには、2011年末には国際空港がオープン。これをきかっけに外資系のラグジュアリーホテルやリゾートホテルも続々と進出をはじめ、欧州を中心に世界中のトラベラーから熱い視線を集めるようになった。

ダナンの象徴的存在である「五行山」は、この地を訪れた観光客の多くが足を運ぶスポット。その名のとおり5つの連山で出来ており、火・水・木・金・土の宇宙を構成するとされている要素の名前が山に付けられている。そのすべてが大理石でできていることから、マーブル・マウンテン(Marble Mountains)という別名も。光が差し込む洞窟は幻想的で、ダナンの街と海が一望できる展望台からの眺望もすばらしい。また、南北に約1800kmと縦長の地形を有するベトナムの中部に位置するダナンは、観光の拠点としても威力を発揮する。ユネスコ世界文化遺産にも登録されているフエの建造物群、ホイアンの旧市街に、それぞれ日帰りで訪れることができる。
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写真右上:ダナンの名物料理はなんといってシーフード。特に貝類やシャコ、小さなカニが人気だ。 写真下左:近代的な建物のなかに、当たり前のようにフレンチ・コロニアル様式の建物を改装したレストランやショップが混在する。 写真下右:ダナンビーチ。「ホワイトサンズ」と呼ばれる白砂のビーチが続く。

南へ30キロほど下ったところに位置するホイアンは特に近く、車で約40分。ベトナム戦争の戦火を逃れたため、今なお貿易都市として栄えた当時の姿を留めており、木造建築の平屋が並ぶ古く、美しい街並みは1999年に世界遺産に登録。その時代時代で関わりの強かった国の影響を受けた景観は、他のどの街とも似ておらず、訪れる者をひきつける。17世紀には、日本との間で朱印船貿易が行われており、最盛期には1000人の日本人が暮らしていたのだそう。日本人が架けたとされる「日本人橋(来遠橋)」という名の橋も現存している。
往時の建築物をレストランや土産物屋として利用しているこの街は、時間を気にすることなく、いつまでも散策していたくなる場所だ。混沌とした印象の他のベトナムの都市と異なり、ここではゆったりとした時間が流れる。夜の帳がおりはじめると、家々の軒先につるされた色とりどりのランタンが灯りを放ちはじめ、街を幻想的に彩る。毎月、旧暦14日の満月の夜には「ランタン祭」が開催。電球や蛍光灯などの人工的な光は消え、ランタンの灯りだけが街を照らす夜祭りはひときわ美しく、神秘的だ。タイミングがあえば、ぜひ訪れてみたい。

(text Aya Hasegawa)


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ダナンの中心部から約3キロ、ビルディングタイプ・ビラタイプなど全187室の客室を有する5つ星ホテル。ダナン有数のビーチとして知られるノンヌォックビーチ沿いに位置。ホテルのエントランスを入り、正面に広がる白砂のプライベートビーチの美しさには、思わず感嘆のため息がもれる。解放感のある空間に位置するロビーバーもリゾートムードたっぷりだ。サウナやジャグジーを備えたスパ施設も充実。フレンドリーなスタッフのホスピタリティにも定評があり、2010年オープンの比較的新しいホテルだが、繰り返し足を運ぶリピーターも少なくない。ダナンの街へはもちろん、ホイアン、フエへの送迎もあり、古都の観光も満喫できる立地も魅力だ。近隣にはゴルフ場もある。

INFO:
Pullman Da Nang Beach Resort(プルマン ダナン ビーチリゾート)
Vo Nguyen Giap St.,Khue My Ward Ngu Hanh Son District,Da Nang City, Vietnam
Tel:+84-0511-395-8888 料金: VND3,783,013~

www.accorhotels.co.jp 


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東京、中部、関西、福岡から、ハノイ、ホーチミンに直行便を運航。2014年7月からは、羽田─ハノイ便(週7便)、成田─ダナン便(週4便)の運航もスタートした。羽田便を除く往路は日本が午前発、昼過ぎにはベトナムに到着。復路は現地を深夜発、日本には朝の到着となり、週末を使ったウイークエンドトラベルの心強い味方になってくれる。ベトナム国内線は20都市をカバーしており、ベトナム国内を移動する際にも便利。アオザイに身を包んだスタッフたちによる接客は飛行機に乗った瞬間から、ベトナム気分を味あわせてくれると好評!

INFO:
ベトナム航空 

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