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©Brook Productions/Daniel Bardou

演劇史に名を残す偉大な演出家、ピーター・ブルックの稽古場を初めて映像化したドキュメンタリー映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』は、Piece to Peaceが主催する自分の人生のヒケツをシェアするプラットフォーム「shAIR(シェア)」にて、公開直前企画としてピーター・ブルックの創造のプロセスを一端を体感できる特別ワークショップを開催した。

本企画は、いよいよ今週末(9月20日)に公開となる映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』に関連するワークショップを事前に受けてもらうことで、映画をより深く味わってもらいたいという狙いから開催された。
今回のワークショップの講師は、インプロ(即興劇)公演の出演やワークショップの運営に携わる清家隆太氏、インプロカレッジ代表の横内浩樹氏、ダンスカンパニーなどの作品に多数参加し、パントマイムで海外公演を経験する下田明正氏の3名。3名ともインプロ(即興劇)のワークショップを10年以上おこなっている専門家であり、今回のためだけのオリジナルワークショップを考案した。ワークショップにはダンサー、俳優、会社員など様々なバックグラウンドの参加者が集まった。

sekai簡単な自己紹介の後、早速始まった1つ目のエクササイズは、「インパルス」。これは全員が一つの円になって手をつないで目を瞑り、左手を握られた人が右手を握り、自らのエネルギーを隣の人に渡していくエクササイズだ。緊張ぎみだった参加者も、参加者同士で手をつなぎ意識を集中させることで、自然と笑みがこぼれ、和やかな空間へと変化していった。
その他、時の流れに敏感になるためのエクササイズである「砂時計」や、タオルを利用し相手との呼吸を合わせるエアー綱引き、任意で1から数字を言わせ「同時に数字を言ってはいけない」参加者の心をひとつにするエクササイズ「シェアード・マインド」などを行った。これらの様々なエクササイズを通して、参加者は徐々に何もない空間からイメージ働かせることや、感覚や意識を集中させるメソッドを学んでいった。

最後に映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』の核となるエクササイズである「タイトロープ(架空の綱渡り)」を行った。ワークショップ開始時とは異なり、参加者それぞれがイメージを自由に表現することができるようになり、劇中でも使用されている打楽器「ジャンべ」の音と共に迫真の綱渡りが披露された。参加者たちの熱量のこもった綱渡りに歓声や拍手が起こり、ピーター・ブルックの創造プロセスの一端を参加者自身が肌で感じる瞬間であった。最後に、参加者たちから今回のワークショップに関する意見交換が行われ、様々な意見が飛び交った。予定時間を大幅にオーバーする3時間の長丁場ながら足を運んだ参加者たちも大満足な様子だった。

ワークショップ終了後の参加者からは、「人それぞれ感覚は違うが、自分の感覚に集中することの面白さを最終的に感じた。表現する上では自分の感覚に自信を持つことが大切なのだと発見した。」といった感想や、「全然リアルでない綱渡りでも、自分の中でのイメージを再現しようとしている身体からはとてもおもしろいものが生まれる。」といったコメントが寄せられた。

映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』は、9月20日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにてロードショー決定。9月20日~26日 11:15/13:15 9月27日~11:15/21:15。9月27日(土)TOHOシネマズ梅田/TOHOシネマズ西宮ほか、全国順次公開。
映画の予告編はこちらから↓

『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』

偉大な演出家、ピーター・ブルックの2週間にわたるワークショップに密着したドキュメ­ンタリー。「ピーター・ブルックの魔笛」などで魔術的舞台と絶賛される演出家が、俳優­やミュージシャンらに演技の稽古をつけ、舞台が作られていく様子を5台のカメラが捉え­る。監督はピーターの息子で、短編映画やドキュメンタリー映画を手掛けてきたサイモン­・ブルック。ピーターの数々の舞台や、『最後の忠臣蔵』などで知られる笈田ヨシらが出­演する。演劇や創作という枠を超え、ピーターの持つ人生哲学に引き込まれる。

フランス・イタリア/86分/英語・フランス語/日本語字幕付/2012
配給:ピクチャーズデプト 提供:鈍牛倶楽部 特別協賛:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

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