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冬も温暖な気候に、小籠包や火鍋、汁麺、パイナップルケーキなどのグルメやショッピング、世界4大美術館のひとつに挙げられる故宮博物院、旧いものと新しいものが絡み合い、作りだす、どこか懐かしさを覚える街並み──。台湾は今も昔もおしゃれで、美味しいものが大好きな女性が大好きな旅先のひとつ。東京から飛行機で約3時間強と、ウィークエンドだけでも充分に楽しめる手軽さもうれしい。

taipei1-1その台湾、とくに台北地区のアートシーンが、ここ最近、世界中から注目を集めている。実は台北は、国際インダストリアルデザイン団体協議会によって運営される「ワールド・デザイン・キャピタル Taipei 2016(WDC Taipei 2016)」に選出されたばかり。2016年は年間を通して、「デザイン」をテーマに、さまざまなイベントが開催されることになっている。台北のアートシーンや、台北ならではのハイセンスで、シノワズリの雑貨を求めて、この街を旅する人も増えているのだ。

もともと台北の若者たちは、ポップカルチャーが大好き! いくつものデザインイベントが開催され、また、最新の台北アートが楽しめる場所も増えている。グルメを満喫しながらアート三昧する──、知的好奇心が旺盛で欲張りな女性にぴったりのディスティネーションだ。

右写真:Taipei is 2016 World Design Capitalより、台湾のデザイナーが手がけた、WDC誘致のための申請書。中国の古書物で使われていた「龍鱗装」という形式を再現した。ここ数年、台北ではいくつものアートイベントが開催されている。海外から足を運ぶバイヤーも多い。

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最新の台北アートがここにある。
「松山文創園区」


taipei1-2台北の文化の拠点のひとつとして、台北の人々、台北を訪れる感度の高い人々に注目が高いのが、台北の東部に位置する「松山文創園区」。日本統治時代に建てられた煙草工場の広大な敷地をリニューアルし、一大文化総合施設に変身させた。2011年に行われた世界デザイン大会(TAIPEI WORLD DESIGN EXPO 2011)の会場にもなっている。台湾ではここ数年、歴史的建造物をリニューアルし、新たに活用する動きが盛んだが、松山文創園区はそんな台北のリノベーションカルチャーを代表する場所でもある。

右写真:松山文創園区に位置する台湾初のデザインミュージアム「台湾設計館」。

広大な敷地には、商業施設だけでなく、斬新なオブジェも配されたバロック様式の庭園やアヒルや泳ぐ池、豊かな緑をたたえる木々もあり、市民の憩いの場にもなっている。その他、レストランやカフェ、台湾全土に複数の支店を持つ誠品生活の松菸店、さらに台湾や世界のデザイン商品を集めた「台湾設計館(台湾デザイン館)」も。最新の台湾デザインや台湾人の人々の暮らしを彩ってきたデザインが時系列で展示されている「台湾設計館」は、デザインに興味のある人は1日中ここにいても見飽きることはないはず。
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「台湾設計館」は世界各国の優れたデザインを保存・展示。「台湾館エリア」では台湾のデザインの歴史を代表する製品が展示されている。

日本の伊東豊雄が設計した誠品生活松菸店は、フードコートや書店、セレクトショップシアターなど、100軒を超す台湾ブランドや工房が出店しており、最新の台北アートに触れることができる場所となっているほか、お土産選びにも重宝する。

INFO:
松山文創園区
住所/台北市信義区光復南路133号
営業時間/園外は24時間、園内は9:00~18:00(屋外8:00~22:00)
http://www.songshanculturalpark.org


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text Aya Hasegawa

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