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ここ数年、台北の「おしゃれなライフスタイル」を牽引する存在が「VVG」だ。今や台北のガイドブックや女性誌の台北特集では欠かせない存在になっている。ビストロ、本と雑貨のセレクトショップ、ビストロ、キャンディーショップ、アンティークショップなど、現在、台北には「VVG」の名を冠する店が8店舗展開されている。 始まりは1999年に遡る。女性オーナーの汪麗琴(グレース・ワン)さんが、料理好きの友人たちと、「こんな店があったら、と話していたことを形にした」(グレースさん)小さなレストランをオープンする。ケータリングを中心に展開していた店は、一流ファッションブランドも顧客につけるなど、瞬く間に人気店へと成長していった。それが、忠孝東路の小さな路地にある「VVG Bistro(好様餐庁)」だ。

緑に囲まれた、「世界でいちばん美しい書店」へ

taipei2-1「VVG Bistro」の正面には、本と雑貨のセレクトショップ「VVG Something(好様本事)」がある。アメリカの情報サイトFlavorwire.com(フレーバーワイヤー)で、「世界でいちばん美しい書店ベスト20」に選出され、話題を呼んだ店だ。小ぢんまりとした店内には、ビジュアル重視で集められたさまざまな国の本が並ぶ。写真集やアートが中心の本の多くは、オーナーが世界を旅した際に仕入れてきたもの。時間を気にせず、本を手にとって欲しいと、本が置かれた台を囲むように椅子が配置されている。台湾製のはんこやティーカップ、カードなどの雑貨も取り扱っている。女性の大好きなものを集めた空間は、不思議なほどの居心地がよく、多くの顧客が長居をするというのもうなずける。

右写真:「VVG Something(好様本事)」は赤い扉が目印。館内にはノスタルジックな、ゆったりした時間が流れる

taipei2-2 実は緑に囲まれた忠孝東路周辺はさながら「VVG」エリアになっている。「VVG Bistro」「VVG Something」のほか、落ち着いた雰囲気の中、ヨーロピアンテイストの料理とワインを提供する「VVG Table(好様餐桌)」、映画「マリー・アントワネット」世界を体現したキャンディーショップ「VVG Bon Bon(好様棒棒)」、布地やレース、裁縫道具などを集めた「VVG Chiffon(「好様喜歡)」と、VVG系列の5つの店が軒を連ねる。

写真左:レースや布などを扱う「VVG Chiffon」では、小窓でパンやシフォンケーキなども販売。店名の「Chiffon」というのは布とシフォンケーキの両方を意味しているそう。

VVGというのは、「Very Very Good」の略。扱う商品はそれぞれ異なるが、「世界各地で見つけた、よりよいもの、素敵なものをシェアしたい」(グレースさん)というのがブランドのスタンスだ。グレースさんが提案するライフスタイルは、地に足がついていながら、どこかおしゃれで温かい。

INFO:
VVG Something 好様本事
住所/台北市忠孝東路四段181巷40弄13号


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text Aya Hasegawa

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