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クルーズには、「終日航海日」というものがある。クルーズのコース、長さによって、何日間設けられているかは異なるが、どこにも寄港せず、丸1日、船の上で過ごす日のことだ。クルーズの経験のない人は、「船の上で丸1日、何をすればいいの?」と思うかもしれないが、そんな心配は無用だ。 クルーズ客船には、毎日、さまざまなイベントやエンターテイメントが用意されている。プールやジャグジー、ジムや卓球台、テニスコート、さらに甲板デッキの上にはランニングコースも用意されている! スパ施設もあれば、日本発着の「ダイヤモンド・プリンセス」には日本式大浴場も併設されている。ひとつのリゾートホテルが、大海原を航海していると思ってもらえればわかりやすいかもしれない。船の外に目をやらなければ、ここが海の上だということを忘れそうなほどだ。

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過ごし方の選択肢は百花繚乱、だからクルーズは楽しい!

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  • キャプテン主催の「ウェルカムパーティ」

船内で行われるイベントに関しては、前述の船内新聞をチェックしよう。ダンス教室やヨガ体験、星空観賞、ワインのテイスティングセミナー、クイズ大会、のど自慢大会など、日替わりでさまざまなアクティビティが用意されている。

また、クルーズ中に一度(終日航海日に行われることが多い)、船の中央吹き抜けでは、キャプテン主催の「ウェルカムパーティ」が開催される。シャンパングラスを積み上げて上からスパークリングワインを注ぎこむという、ゴージャスなアクティビティだ。

船の旅というと揺れを心配される人も多いのではないだろうか。波の状況によっては多少揺れを感じることもあるが、こういったイベントが開催できるほど安定しているのだ。全長は東京タワーの高さとほぼ同じ330メートル、14万2,000トンの船はちょっとやそっとじゃビクともしない。



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船の上ならではの社交の楽しみ、グルメ、エンターテイメント

4_ph01航海中に、1日か2日設定されているフォーマルデー(夜のみ)もクルーズならではの「文化」のひとつ。吹き抜けのアトリウムには盛装した紳士淑女が集い、談笑したり、ダンスを楽しんだりと思い思いの時間を過ごしている。日本ではなかなか体験できない「社交の場」を、ドレスアップして楽しんでみたい。 パーティーにもいくつか種類があるが、天井からたくさんの風船が降ってくる「バルーンドロップパーティー」はなかなかインパクト大。ゆらゆらと風船が落ちてくると大歓声があがり、大の大人が風船を割るのに夢中になっていたりする。

さらに、船内の劇場「プリンセス・シアター」では、毎晩ショーが開催されている。マジックショーや歌とダンスの華やかなショーなど、プログラムは日替わり。毎晩通い詰めることだってできるのだ。航内にあるカジノで次のクルーズ代金をゲットしてみては? また、終日航海の日には、客室バルコニーでいただける「デラックス・ブレックファスト」(2人分49ドル)をぜひ試してみたい。コバルトブルーの海をひとり占めしながら、朝からスパークリングワインをいただけるのは究極の贅沢ではないだろうか。スモークサーモンやペストリー、かりかりベーコンなど、朝食もボリュームたっぷりだ。

かつて「クルーズって暇なんじゃないの?」と質問した際、ある人がこう言った。「クルーズ参加者から、これもしたかった、あれも食べたかったと、時間が足りないという声は何度も聞いたことがあるが、退屈したという感想は聞いたことがない」と。実際にクルーズを経験した今ならわかる。参加したかったイベントやエンターテイメント、食べたかったものはまだまだたくさんあった。退屈している暇などないのだ。船内では「クルーズカード」があれば、現金を持ち歩かなくていいのも気楽だ。 高額なイメージのあるクルーズ客船だが、一般的な旅行の交通費、宿泊費、食費、娯楽費がすべて含まれていると考えれば、かなりリーズナブルではないだろうか。

今回のクルーズのゴールとなるローマの港から空港へは、クルーズのトランスファーサービス(有料)を利用した。フライトの時間によっては、市内観光のツアーも選択できる。空港へのバスが動き出し、窓から「ロイヤル・プリンセス」が小さくなっていくなか、後ろに座っていた白人女性がぽつんとつぶやいた。「Bye-bye,ship!」。押し寄せるさみしい気持ちを消し去るべく、次はどの路線のクルーズに乗ろうか考えをめぐらせることにした。

(text by aya hasegawa)


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一生に一度は行きたい地中海クルーズ

>>(1)|乗船編 いざ、クルーズ旅行へ

>>(2)|エーゲ海&アドリア海の美しき街巡り

>>(3)|船上で味わう美食と絶景

>>(4)|クルージングデー、その百花繚乱の楽しみ


協力:プリンセス・クルーズ 
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