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世界のアイウェアデザインを牽引する革新的なブランド alain mikli(アランミクリ)、そして、建築家であり多岐にわたるカテゴリのプロダクトデザイナーとして名を馳せる世界的デザイナー フィリップ・スタルクが、アラン・ミクリとコラボレーションして生まれたアイウェアブランド STARCK EYES(スタルク アイズ)など、世界のアイウェアデザインの第一線でプロジェクトマネジャーを務め、アイウェアデザインのトレンドを生み出してきたJacques Durand(ジャック デュラン)氏。 彼が、自身の名を冠して2008年に立ち上げたブランド、それが「 JACQUES DURAND(ジャックデュラン)」だ。

jd2シンプルでありながら、一目で見る者を引き付け、いつまでも印象に残る。けれども、手に取れば、身に着けた人の個性に違和感なく寄り添う。そんな不思議なアイウェアが、このブランドの魅力だ。それはすなわち、オーセンティックな本質に宿る資質のせいかもしれない。日本では、坂本龍一氏が愛用しているブランド(坂本氏愛用のモデルは、ジャックデュランのコレクションの中でも有名なモデルのひとつ「PAQUES 506」(写真右))としても周知されているが、コレクションには、他のアイウェアブランドでは考えられないほど驚くほどのフレームが並び、誰もが自分にぴったりの一つを見つけ出すことができる。長年、アイウェアデザインの業界で活躍してきたデュラン氏の頭の中には、想像できないほど多くのアイウェアのモデルについてのアイデアが詰まっていて、その一つ一つをフランスのジャックデュランの工房で、本人がフリーハンドでデザインを起こし、その後、眼鏡職人によりアセテート生地が使用されハンドメイドで作製されている。日本に来日したデュラン氏にフリーハンドのデザインにこだわる理由を聞いた。

jd4「長年、アイウェア業界に身を置く中で、他のブランドではあり得ないような、唯一のもの、オリジナリティの高いものを生み出したいという強い思いが自分の中に芽生えました。現在のアイウェア業界のデザイナーの多くは、パソコン上でデザインを作成していますが、私がこだわるのはフリーハンドによる有機的なムードです。アイウェアは顔の印象を大きく左右するファッションアイテムです。だからこそ、フリーハンドによる絶妙な曲線、有機的なフォルムが、人の顔にマッチするデザインにするために必要だと考えています。顔を引き立たせながらも、心地よく、そして飽きの来ないクラシカルなデザインであることを目指しています。そのために日々、工房では実験的な試みを繰り返しています。」(写真左:ジャック・デュラン氏)

ジャックデュランのコレクション全体においては、凹凸のないフラットなブリッジデザイン、ブランド名やモデル名はテンプルの内側ではなく、底に刻印されているなどの特徴があるが、さらに特徴的なのは、素材とカラーごとに、微妙にフォルムが異なるさまざまなデザインが揃っていることにある。それについて同氏は、「どんな方にも、自分にぴったりのフォルムをみつけてもらうように、少しずつフォルムを変えたデザインを複数用意しています。全部でおそらく280型はあると思います。」と語る。また、日本のアイウェアデザインのトレンドについては、「日本の方は、控えめなデザインを選ばれる方も多いかもしれませんが、アイウェアをもっと楽しんでいただきたいという想いから、今年の新作にはパステルカラーのアイウェアを提案しています。パステルカラーのアイウェアは、顔の印象を明るくし、ファッションとしてのアイウェアの楽しみを与えてくれるはずです。ですが、先ほどもお話しした通り、このパステルカラーの新作コレクションにも、同じカラーでたくさんの型を用意しているので、身に着けてみれば、驚くほど違和感なく、お顔にフィットするものがきっとみつかるはずです。」

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(写真上)2018年のジャックデュラン新作。パステルカラーの春らしいフレームが、顔の印象を明るく演出しながらも、肌馴染みがよく違和感なく身に着けられるデザインに仕上がっている。

日本に親しみを感じるというデュラン氏。来日すると京都などを好んで訪れるそう。最後に同氏は、日本とフランスについては、「日本人の感性の繊細さや職人気質というのは、我々フランス人に通じるものがあります。丁寧さや伝統を重んじる心に同じ感性を感じます。アイウェアの楽しみ方がもっともっと解放的に広がっていくことを期待しています。」と話してくれた。

無難なデザインを選びがちなアイウェアだが、この春は、”人とは違うけれど、違和感がない” そんな自分の個性に寄り添うアイウェアを、ぜひジャックデュランで見つけてみてはいかがだろうか。

■ジャックデュラン
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