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日本全国で新しいホテルの開業やリニューアルが続出している今。京都と沖縄の最旬ホテルをご紹介する今回の特集。その最終章を飾るにふさわしい一軒をご紹介する。
沖縄の最旬リゾート2軒目は、世界的にも高い評価を得ている日本を代表するフランス料理レストランで知られるひらまつが手掛けるビーチリゾート「ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」だ。2018年7月に開業となり、2016年に開業を果たした伊勢の賢島、熱海、箱根に続き、待望の4軒目となる。

沖縄には日本全国一のビーチリゾートが集結するが、宜野座という地名を目にしたことのない読者は多いはずだ。それもそのはず。宜野座は沖縄県の東海岸に位置し、これまでリゾートらしいリゾートがなかったエリアだからだ。碧く輝く南国的ムードにあふれた陽気で開放的なリゾート。沖縄の海といって想像されるこうしたイメージは、主に西海岸の光景といって差し支えないだろう。だからこそと言うべきか、「ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」のある東海岸には、私たちがこれまで知ることのなかった新たな沖縄の底知れない魅力を発見できるリゾートといえる。ひらまつが展開するリゾートの過去3軒のどこにもない、沖縄・宜野座ならではの魅力にあふれた体験があなたを待っている。

(写真上)沖縄東海岸では、白んでいく空に昇る朝日の絶景を望める。

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hiramatsuginoza_ph02那覇空港から高速バスで約90分。沖縄の都市部を抜けて、宜野座に着くころには、空がだんだん広くなり、あたりは沖縄の長閑で静かな田舎風景に包まれる。リゾートが建つ以前、ここには古くから沖縄に残る原生林が生い茂っていた。そこを切り開いた先にあったのが、これまで誰も目にすることのなかった沖縄の海。この場所に新しいリゾートを立てる決め手となったのが、エントランスを入って正面に見える光景だ。

静謐で穏やか、自然のありのままの素朴な美しさ。それはひょっとすると、これまで沖縄の海に抱いていたイメージとは違うものかもしれない。しかし、この光景を前にすると、都会暮らしで疲弊した大人たちは肩の力が抜けていくような感覚を覚えるだろう。
ぜひ読者一人ひとりが実際に訪れて、その風景を全身の五感を働かせて感じてほしいと思う。美しい沖縄の景色を前にして思う個々人の感慨が、旅をより印象深く、オリジナルなものにしてくれるはず。

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さて、ここひらまつホテルズ&リゾーツ 宜野座では、沖縄ならではのオーシャンビューを存分に楽しめるビーチリゾートとして、他3軒とは異なるいくつかの趣向を取り入れている。ヴィラタイプのすべてのゲストルームのテラスにジャグジーを備えており、自然と一体化してくつろげる空間演出。これまでの同リゾート3軒では、室内に浴室が設えられており、また日本ならではのおもてなしの精神を伝えるべく女将がいたが、そうしたこだわりもビーチリゾートの開放的な雰囲気に合わせて柔軟に解除してみせている。

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アート作品がしつらえられたモダンで快適な室内のアメニティも充実だ。冷蔵庫にあるアランミリアのフルーツジュースは、毎日補給される。バスルームのブルガリのアメニティもラグジュアリーな気分を一層盛り上げてくれる。レストランでのディナーの後にはぜひ、ワインやシャンパをルームサービスで楽しみたい。オープンエアのジャグジーに入りながら、沖縄の夜空に輝く星と、途切れることなく奏でられる潮騒の音に耳を傾け、今この時を感じてみて。

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(写真)メインディッシュの「フランス産小鳩のグリエ ソース・エーグルドゥース」

ゲストがこのリゾートを訪れて最も期待を寄せるのが、ディナーだ。ひらまつならではのクオリティを誇るディナーは、もちろんフルコース。ひらまつがレストランで培ったネットワークを駆使して全国から厳選した贅沢な食材と、地元沖縄の食材が一級のフランス料理に仕立て上げられる。また、連泊するゲストには、2日目の夜にはイタリア料理のフルコースが用意される。

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(写真)左:メインダイニング 右:「シャンパーニュを纏わせたボロ葱のデリス ウォッカ風味のクリームとキャビア添え」

前菜に登場するのは、ひらまつのスペシャリテでもあった一皿を復刻した「赤ピーマンのムースリーヌ 爽やかなトマトのクーリ」。爽やかなトマトの酸味を赤ピーマンのムースがやさしく包み込む。次の「黒トリュフのスープ」は、今年逝去した世界的シェフのポール・ボギューズ氏へのオマージュを捧げた一皿。サクサクとしたパイ生地をスープに崩し入れていただく。豊かで濃厚なコンソメが、黒トリュフの香りとともに体中に染みわたる。魚料理の「オマール海老のシヴェ」は、絶妙なバランスで調味されたソースとオマール海老の甘味を堪能。メインディッシュには「フランス産小鳩のグリエ」が登場。小鳩の各部位をそれぞれ異なる調味で一皿に収めた。奥行きのある味わいの赤ワインとのマリアージュは絶品。デザートの前には、フロマージュを嗜んで。いずれもよく熟成した味わいのチーズが揃っているので、好みのものをチョイスして。この日のデザートは、自然の恵みの豊かさを感じさせる果物の風味を生かした「洋梨のコンポート ポワールウィリム風味のサバイヨン仕立て」。ソーテルヌなどの甘口ワインがベストマッチだ。

沖縄ならではのお酒の楽しみも一興だ。レストラン内にはバーが設えられており、沖縄ならではの泡盛の奥深い味わいに触れることができる。ディナー後に立ち寄ってみてはいかが。

hiramatsuginoza_ph00同リゾートでは、近隣にある崎山酒造廠(写真右)の泡盛を取り揃え、泡盛アドバイザーが選りすぐった泡盛の中から、色々な種類を甕から出していただける。ちなみに、崎山酒造廠は、リゾートから車で約20分ほどの距離にあり、訪れれば、工場見学や多種多様な泡盛、琉球もろみ酢、また泡盛用の酒器などを見つけることができる。注目は、ニュージーランド出身の陶芸家ポール・ロマリーが、沖縄の自然の土と薪で焚き、美味しい古酒を育てるために焼き締めたこだわりの酒甕入りの泡盛だ。泡盛は、ウィスキーやブランデーのように古酒にするために保存する甕によって、お酒の味わいが変わる。酒造の方の話によるとポール・ロマリー氏が手掛けた甕で古酒を作ると美味しくできると評判なのだそう。育てる楽しみもある泡盛の魅力にぜひ触れてみてはいかがだろうか。

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hiramatsuginoza_spa1 リゾート内には、日本全国のホテルや旅館でのスパプロデュースを手掛け、数々のスパアワードを受賞しているスパ業界のリーディングカンパニー ザ・デイ・スパの「THE SPA・FIVE ELEMENTS」がある。ここでは、沖縄の大地にインスピレーションを得て、東洋思想のファイブエレメンツ(五行説)に基づいて開発された、合成香料、合成着色料、パラベン保存料と鉱物油不使用のイギリス発のコスメブランド「エレメンタルハーボロジー」の製品を使用した各種トリートメントを受けることができる。

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日本国内の中でも独自の風土と文化が残る沖縄では、その宗教観も独特な空気がある。ニカラナイ信仰や火神(ヒヌカン)信仰、祖先霊を祀ることが盛んで、ノロやユタといった神官やシャーマンになる女性は、神聖なものとして大切にされている。ここ宜野座には、古くから同リゾートの近くの山から湧き出る湧水を産湯として使う風習があるという。こちらのスパでは、この風習にならってその湧水をいただいて、トリートメントのはじめに、生まれたての生命の健康と成長を願うようにして、セラピストが心を込めてあなたの心身を労わる儀式をしてくれる。沖縄を訪れたからには、この土地に宿る大地と信仰のパワーを借りて、心身のバランスを取り戻すスパ体験をしてみたい。きっと身体の隅々まで、まるで生まれ変わったかのような新鮮な体感を味わえるはず。

旅先もすべて縁によって巡り合わされていると考えれば、その土地で体験する美食やスパ、そしてそこに流れる時間に身を委ねて静かに日々を振り返る時間は、今のあなたにとってかけがえのないものになるはず。沖縄の宜野座の景色を通じて感じるのは、今のあなた自身かもしれない。明日への英気を養うために、一度立ち止まってほっとひと息つける大人のリゾートへ。ここぞと思うときにこそ訪れてほしい一軒だ。

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THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座

沖縄県国頭郡宜野座村字松田1425番
Tel:098-968-5600
アクセス:那覇空港より車で約70分(那覇ICから宜野座ICまで約50分、宜野座ICからホテルまで約5分)、那覇空港より高速バスで約90分(那覇空港から宜野座ICまで約85分、宜野座ICからホテルまで約5分)






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