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ここ数年、日本発着のクルーズを実施する外国の客船会社が増えている。クルーズの旅というと長期の休みが必要、かつ高額というイメージがあるかもしれないが、世界的なクルーズブームが日本にも少しずつ浸透し、選択肢の幅は大きく広がった。 4、5泊程度で行けるクルーズや、価格帯も1泊1万円台から利用できるクルーズも登場している。

クルーズという旅のスタイルを紹介するにあたって、まず触れておきたいのは、クルーズの乗船料には、宿泊費、移動費、食事代(アルコールなどのドリンクや一部の有料レストランをのぞく)、ショーなどのエンターテインメント(カジノの利用料など一部をのぞく)の代金がすべて含まれており、実はお得な旅のスタイルだということだ。とりわけ日本発着のクルーズなら、海外の乗船地まで行く費用や時間が節約できる。移動手段であると同時に、旅の目的地ともなりうるクルーズは、自由度と満足度の高い、旅のスタイルといえる。

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さながら"動くホテル" クルージング冥利につきる豪華客船

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現在 17隻の客船を運航するプリンセス・クルーズ社も、2013年から日本発着のクルーズを運航している。同社は、3泊から 111泊の日程で多種多彩なクルーズを、年間170以上運航しているアメリカのクルーズ会社で、日本発着のクルーズに、長崎で建造された日本生まれ(船籍はイギリス)の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」を2014年より投入している。

「ダイヤモンド・プリンセス」は、三菱重工長崎造船所で、総トン数は115,875トン。トン数だとイメージがつきにくいかもしれないが、全長290メートル、全幅37.5メートルといえば、そのスケールの大きさが想像できるだろう。

乗客定員は2706名、乗組員は1100人で、客室は全1353室。まさに「動くホテル」だ。ちなみに、日本に1000の客室数を持つホテルは、20もない(2019年2月現在)。



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マイ ファースト クルージングにうってつけ!
日本生まれの外国客船

prin_ph04日本発着のクルーズというと、「日本人ばかりで非日常感が味わえないのでは?」と思うかもしれないが、イギリス船籍の「ダイヤモンド・プリンセス」は、一歩船内に入れば、そこは海外。実際、パスポートも必要で、船内での通貨はドル、公用語は英語だ。日本発着といっても乗客は日本人ばかりではなく、外国人乗客も多い。それでいて日本で、日本人乗客のことを考えて作られた、「日本生まれの外国客船」のいいところ取りができる。言葉の不安を感じずにインターナショナルな雰囲気を楽しめるようにと、日本語サービスを提供しているので、家族旅行や大人の女子旅に利用する人も多く、クルーズ初心者にもおすすめだ。

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(text by aya hasegawa)


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My First Cruising 日本生まれのクルーズ船ならではの愉しみ

>>My First Cruising 日本生まれのクルーズ船ならではの愉しみ Vol.1

>>My First Cruising 日本生まれのクルーズ船ならではの愉しみ Vol.2


協力:プリンセス・クルーズ