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「ダイヤモンド・プリンセス」の“日本らしさ”を象徴するひとつが、日本式の大浴場「泉の湯」だ。こちらは有料(90分15米ドル)だが、展望窓と天窓、またサウナも併設。大海原の上での入浴は格別だ。また、全客室にハンドシャワーを完備しているのも、日本人乗客の声に応えたものだとか。 寿司レストラン「海(Kai)」(有料)も日本人にとってうれしい施設。こちらで腰を据えて食事をしてもいいし、オードブルとして利用し、メインは無料で利用できる「メイン・ダイニング」で摂ってもいい。反対に「メイン・ダイニング」で前菜を楽しんだあと、こちらで握りをいただくという選択肢もある。追加料金がかからないレストランの日本食メニューも充実している。「メイン・ダイニング」では、朝食に和定食を選択することもできる。ブッフェスタイルのレストラン「ホライゾンコート」では、毎食、ラーメンや蕎麦、うどんなどの麺類、日本風のカレーやトンカツ、焼き魚など、日本でおなじみの料理もブッフェ台にならぶ。ご飯と香の物も毎日用意されていた。

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日本発着クルーズならではの演出も!

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  • 出港時には鏡割りのパフォーマンス。

もちろん、ほかの大型客船に備えられている設備──全周型プロムナードデッキやレストラン、プール、スパ、ジャグジー、図書館なども完備している。卓球台にバスケットコート、海を見ながら運動できるジムもある。日本公海上を離れたら、カジノで一攫千金を狙うこともできる。

どのクルーズ客船でも出港時はお祭りムードとなるが、横浜港出港時はひときわ盛り上がる。海面からの高さが約54メートルの「ダイヤモンド・プリンセス」は、橋げたの高さ55メートルの「横浜ベイブリッジ」をぎりぎりですり抜ける。国籍、年齢問わず、乗客たちは大興奮。船の上はハッピームードにあふれる。また、出港前に行われる鏡割りセレモニーは、日本発着のクルーズならでは。キャプテンがハッピを着て、旅の安全を祈念した鏡割りを行い、酒を振る舞う。



豪華エンターテイメントショーも見放題!

prin_ph03一般的に大型客船にはシアターが設けられており、毎日、華やかなショーを開催していて、乗客は無料で楽しむことができる(ショーの代金も乗船代に含まれている)。「ダイヤモンド・プリンセス」もしかりで、同船では、2018年シーズンから、新たなプロダクション・ショー『ザ・シークレット・シルク』の上演をスタートした。ブロードウェイで上演中のミュージカル『ウィキッド』などで、トニー賞、グラミー賞の受賞歴を持つ作曲家スティーヴン・シュワルツ氏らのプロデュースで誕生した同作は、日本の民話『The Grateful Crane(鶴の恩返し)』を原作とし、音楽、ダンス、パペットなど現代的なアレンジが加えられている。

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また、プリンセス・クルーズ社のクルーズでは、ダンス系のイベントが充実しているのも特徴だ。筆者が旅したクルーズでは、ABBA(アバ)の曲でのダンスパーティーを開催していた。見ているだけのつもりが、スタッフに促され、つい体を動かしてしまった。屋外のプールサイドのデッキチェアに腰をおろし、星空の下、海風に吹かれながら楽しむ「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」も、プリンセス・クルーズならではのエンターテインメント。映画上演中は、無料のポップコーンも用意されている。そのほか、クイズやビンゴ、朝のラジオ体操やダンスエクササイズなど、さまざまなイベントが用意されている。前日夜に配られる船内新聞を見ながら翌日のスケジュールを組むのもまた、楽しい時間だ。

「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜発着クルーズを開始してから6年目のシーズンとなる2019年は、全26コース41出発日の日本発着クルーズを予定している。

(text by aya hasegawa)


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My First Cruising 日本生まれのクルーズ船ならではの愉しみ

>>My First Cruising 日本生まれのクルーズ船ならではの愉しみ Vol.1

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協力:プリンセス・クルーズ