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吉祥寺にある東京屈指の人気パティスリー「アテスウェイ」。そのカラフルな色合いや、エッジのきいたフォルムなど、まるでアート作品のような同店のお菓子に、既に虜になっている読者も多いことだろう。

2019年7月1日、同店のオーナーシェフ川村英樹氏によるレシピ集が柴田書店より刊行された。川村氏が生み出すお菓子は、複数のパーツを組み合わせてつくる、繊細な味わいが特徴。それぞれの素材の風味を主張させながらも、何か一つが突出することなく調和した味になるのは、各パーツの味、質感、気泡の入り具合、厚み、重ねる順番など、川村氏の緻密な計算によるものだ。本書ではオリジナルのプティガトー、アントルメを中心に、修業先のフランス・ブルターニュで学んだ焼き菓子、グラスデザートやチョコレート菓子など計56品を紹介。すべて詳細なプロセス写真を添えて、川村氏の魔法のようなお菓子づくりの全容を丁寧に解説する。

約2年半の時を経て完成された本書。「アテスウェイ」のお菓子ならではの美しいビジュアルも魅力のひとつ。インテリアのひとつとして手元に置いて、ブレイクタイムにページをめくりながら、耽美なお菓子の世界に浸ってみてはいかが?

<書籍情報>
アテスウェイ 川村英樹の菓子
川村 英樹著
オールカラー276頁
定価:本体4,800円+税
2019年7月1日発売
発売元:柴田書店

≪著者紹介≫
川村 英樹 (かわむら・ひでき)
1971年、新潟県生まれ。洋菓子店の長男として生まれ、89年東京プリンスホテル入社。97年クープ・ド・フランス・世界大会で日本人初の総合優勝を飾る。2000年に渡仏し、4つ星ホテル「グランドホテル テルメスマリーン」(サン=マロ)で修業。「アルパジョン・ガストロノミック世界大会」ショコラ部門で優勝し、01年帰国。「アテスウェイ」シェフパティシエに就任し、07年よりオーナーシェフ。08年WPTCに日本代表チームキャプテンとして出場し、準優勝を飾る。15年よりルレ・デセール会員。16年アメリカペストリーライブショコラ優勝。
アテスウェイ 公式Webサイト