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澄んだ空気の中で山々の紅葉が美しく、夜空の星が明るく輝く冬。夏場と違って虫も少なく、大自然に触れあえるキャンプにはおすすめのシーズンだ。ここ数年、新しいキャンプのスタイルとして人気のグランピングは、"グラマラス"×"キャンピング"を合わせた造語で、ホテル施設のような快適な空間の中で大自然を満喫できるから、女性だけのグループや子連れ家族でも気楽に楽しめると、自然派リトリートの一大ブームになっている。

今回、編集部が取材したのは、日本三景天橋立のある京都北部の丹後エリアに2019年6月1日にオープンした新グランピング施設「ファームグランピング 京都天橋立」だ。ここは、家族で楽しめる”食育”をテーマに、収穫体験やパン作り、ピザ作りなどのアクティビティを用意していて、海と山の幸に恵まれた丹後の食の魅力に触れながらアウトドアの醍醐味を満喫できる。秋冬になると、眼前に広がる日本海には冬の風物詩であるカニやブリなどの海の幸が豊富で、その美味しさは格別。冬場はこうした地産の魚介をはじめ、新鮮な地鶏やローストビーフ、旬の野菜といった食の恵みを、薪ストーブで”薪焼き”や”藁焼き”で味わえる薪グランピングを展開している。素材の味をシンプルに味わえるキャンプ料理の贅沢を、手軽に、しかも手ぶらで楽しめる。もちろん寝泊まりするドームの中は冷暖房完備で快適。風光明媚な天橋立の大自然の中で、薪の香り、揺らめく炎で暖をとりながら、家族や友人たちとほっこり冬キャンプ×グランピングデビューをしてみよう。

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東京都心からは京都を経由して特急列車やバスで北上し約5時間。天橋立駅からのどかでどこか懐かしい日本の原風景を感じさせる景色の中、車を走らせること約20分。「ファームグランピング 京都天橋立」に到着。宮津湾を望む周囲の丘はアクアヒルズと名付けられた高級別荘地が広がる絶景のロケーションだ。京都から天橋立までのルートでおすすめは、京都丹後鉄道の観光列車「丹後の海」。JR九州のななつ星など数々の列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏がデザインを担当して2015年にリニューアルしたばかりの洗練された車両の乗れば、都心を離れてグランピングに向かう道中も気分が盛り上がる。天橋立駅から施設までは送迎車が手配できる(要予約)。

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左上から時計回りに.海の京都丹後にある天橋立は、日本の景勝地。日本海のオーシャンビューを望める絶好のロケーション。シャンプーやドライヤー、室内着、タオルなどのアメニティも充実。1つのデッキにはドームとバストイレ、専用のBBQルームが設置されているのでプライベート感も高い。ドームの中は快適でインテリアもお洒落。部屋には子どもが喜ぶ仕掛けもあったり! 家族や女子会におすすめだ。

「ファームグランピング 京都天橋立」には、冬でも快適に過ごせる14棟のドーム型テントがあり、「サプライズドーム」「ツインドーム」「スタンダードドーム」の3タイプの宿泊施設を用意している。このドームは、寒冷地の本場である東欧ポーランドで実際に使われているもので、直径6メートル~10メートルもの大きさがあり定員4名~最大12名まで宿泊できる。オーシャンビューを望めるように海側がスケルトンになっているので(※眺望はテントによって若干異なる)、グランピングならではの自然との一体感を楽しめる開放感があり、しかも快適。非日常的ムードの中でフォトジェニックな滞在を楽しめる。

アメニティも一般的なホテル並みに一式揃っているから安心。また全テントのデッキには個別のバスルームとトイレが設置されている(女性や子供も安心して過ごせる)ほか、ドームテントに併設された個別のBBQルームでは、京都丹後エリアの食材を使用したグランピングメニューやお好みで持ち込んだ食材を本格的な薪ストーブやBBQグリルで調理して楽しめる。お皿やワイングラスも完備されているので、食べたいもの、飲みたいものだけを持っていけばOKだ。例えばシャンパンや高級食材などを持ち込んで、大勢で和気あいあいと自由にBBQを楽しめるところもグランピングならでは。

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秋冬期間限定(10月1日~4月20日予定)で個別BBQスペースに設置される薪ストーブは、串に刺したブリを直火で炙ったり、ローストビーフを藁焼きにしたりと、自宅のキッチンや普通のBBQではできないプリミティブでありながらグルメな食体験がが楽しめる。今回の宿泊プラン「地グルメ薪グランピングプラン~農園と自然の香り」では、農園野菜、地産のブリ、地鶏、ローストビーフ、ごはん、カレー、ピザ、燻製アイスなどが用意された。(※季節や仕入れ状況により内容変更あり。)キッズメニューでは、ハンバーグやフランクフルト、コーン、じゃがバターなど子どもが大好きなラインナップだ。食材を炎で焼いて食べる体験は、幼い子どもたちにとって、それだけでエンターテイメント。親子で過ごす貴重な思い出になる。

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左上から時計回りに 食事の楽しみにあまり期待がもてないと思われがちなグランピングだが、ここでは京都 丹後エリアの食材を使用したグランピングメニューを提供してくれる。旬の食材を豪快に調理して素材の美味しさを体感するのも食育のひとつだ。専用のBBQルームからもオーシャンビューが望める。取材した当日は、日本海で獲れたブリを藁焼きに。お皿やカトラリー類、電気ケトル、ナイフや調理ばさみなども備えられている。薪ストーブは、初心者が誰でも簡単に扱えるよう説明書付き。BBQルームにはほかにグリルもある。

天然木の薪はいくぶんか湿気を含んでいるため、素材に直接火を当てても内側はジューシーに柔らかく仕上がるのだそう。藁焼きは、薪ストーブの炎に藁をくべて勢いよく燃え上がる炎によって素材を焼き上げる調理法。高温で一気に焼くことで食材の旨みを凝縮させることができるのだという。早速、ブリや地鶏などを藁焼きしてみる。焼き上がりは香ばしい燻製香をまとって臨場感たっぷり。口にする前からいかにも美味しそうだが、噛みしめると旨みがあふれ出して思わず唸ってしまうほど絶品だ。そのほかにも、薪ストーブの上にダッチオーブンを置いて、お米を炊いたり、スープカレーを作ったり、野菜をホイル焼きにしたりできるほか、薪ストーブのほかにも、燻製機をレンタルすれば、燻製料理にもトライできる。鍋やスキャレット、アルミホイル、トングなどは一式用意され、使った後はそのまま洗わずに置いておけばOKなので片付けも楽なのだ。自分でテントを張ったり、コンロや焚火周りのアウトドア用品は一切必要のないグランピング。キャンプはしてみたいけれど、アウトドアの不便さに尻込みする人にとっては、まさにいいところ取り。

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写真左から 管理棟受付でビッグマシュマロが無料でもらえる。串に刺して焼くと以外にもお酒のおつまみにもなる美味しさ。地産ビールやアルコール各種もカウンターで購入可能だ。

glanping6食後の楽しみもグランピングならでは。管理棟に併設されているCooking Terrace "FUN"では、焚火を囲んでキャンプファイヤー体験をしたり、ビールやカクテルを片手に、ビッグマシュマロ焼きを楽しめる焚火Barが18時から21時までオープンする。また日中は、食をテーマに、ポテトチップスつくりやピザづくり、収穫した野菜でつくる野菜ジュースづくりなどが無料で体験できる。普段、子どもと一緒に料理ができない人もこの機会に親子クッキングを楽しんでみては。管理棟から歩いて7分ほどの場所に「天橋立すくすくファーム」という自家農園があり、小学生以下のお子様は季節に応じた野菜の収穫体験もできる。チェックイン後に受付で予約を。
翌朝は、朝食を手軽に作って食べられるように、バスケットに新鮮野菜のサラダとローストビーフバーガー、ヨーグルトが詰め込まれたバスケットが用意される。少し早起きして朝焼けを眺めた後に、ベーグルをグリルで焼いて、できたての朝食をゆっくり楽しんで。

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「ファームグランピング 京都天橋立」では、1月20日~4月24日の期間限定で”赤・ピンク・白”3色のイチゴを食べ比べできる「3色いちご狩り」宿泊プランが登場する。近年、さまざまな品種のいちごが出回って、年明けから春先にかけて大人気のいちごをいち早く、グランピングで味わいたい!という人はぜひチェックして。「3色いちご狩り」は、施設から車で約20分の場所にある自家農園のハウスで制限時間30分の食べ放題。ベンチ式タイプのハウス栽培なので、服装を気にせずに手軽に楽しめるいちご狩りをした後は、好みのシャンパンを持ち寄って、シャンパン×いちごの優雅なグランピングなんていうのもおすすめだ。

季節ごとにさまざまな旬の楽しみ方ができるグランピング。今冬にデビューして、自分だけの自然と戯れるリトリート習慣を発見してみて。

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grandome 「ファームグランピング 京都天橋立」を運営するマリントピアリゾートは、京都・丹後の宮津エリアを中心にリゾート旅館、ヴィラ型ホテル、ドーム型グランピング施設、リゾートマンションなど30を超える無料施設を展開するリゾート企業。各リゾートは、丹後・但馬の豊かな地域資源を活かした個性豊かなレジャーコンテンツを持ち、都会では味わうことのできない旅スタイルを演出。食育をコンセプトとする「ファームグランピング 京都天橋立」以外にも、絶景、大人旅、ペットと宿泊など、コンセプトの異なる5つのグランピングリゾートがあるので、好みのタイプのグランピングを楽しめる。

右写真:グランドーム 京都天橋立

information


glampinginfoファームグランピング京都天橋立

所在地:〒629-2243 京都府宮津市難波野397-13
Tel:0772-45-1073(電話予約)
http://www.farm-glamping.com/