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世界には名だたる名器があふれるが、なかでもフランスのストウブ社製の鉄鍋は「いつか手に入れたいものリスト」の上位にあげられるはずだ。憧れの理由は、厚みのある鋳鉄鍋は熱を均等に伝え、素材の風味や栄養素を逃さず、素材の旨みを最大限に引き出すこと。 その、質実剛健な姿からは、無骨だけど頼りになるヤツという雰囲気が醸し出されている。そんな男らしさみなぎるストウブの鍋は、1974年にフランスが誇る巨匠・3ツ星シェフであるポール・ボキューズ氏との共同開発で誕生した由緒正しきお坊ちゃま。以降、ジョエル・ロブション氏、アラン・パサール氏、ギィ・サヴォア氏をはじめとする名だたるシェフたちに愛され続けている。

(写真上)生産量が少なく、東京でお目にかかることはほとんどない熊本の銘柄豚を使用。その名の通り、山間を走って育てられた豚はほどよい歯ごたえとさっぱりした脂身が特長。バラ肉、もも肉、肩ロースの3種をちりめんキャベツとともに重ね煮風に。濃厚なのにすっきりとした味わい『熊本産 走る豚のロールキャベツ』 \\2,500

ハウスそんなストウブ社の鍋とこだわりの食材をテーマにしたネオ・ビストロが西麻布にオープンした。ドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのは、店内のセンターに設けられたカウンターキッチン。料理人たちの調理パフォーマンスを披露する店が増えてきたとはいえ、ここまでオープンにした設計はめずらしい。客席と一体化して、まるで料理上手な友人宅のリビングのような錯覚をもたらすのだから。

(写真左)野菜の水分だけで、驚くほど野菜本来の旨みが引き出せるのはストウブ社のココットならでは。調理法はスチームとローストの2種から選べる。フレンチマスタードでシンプルに召し上がれ(写真はロースト) 『7 種の旬野菜(ROASTED)』\\1,600

ビルの最上階ゆえ、西麻布界隈が見渡せる開放的な店内の、気取りのない等身大の空気感と温かい雰囲気は、はじめて訪れたのに、「ただいま」と言いたくなるような居心地のよさにあふれている。それはたぶん、キッチンから聞こえてくる調理の音や声、くつろぎの時間を楽しんでいる人々の声が混ざり合って生まれる活気のおかげかもしれない。インテリアショップ「CIBONE」が監修し、話題の空間デザイン事務所「Jamo associates」が手がけた店内装飾も秀逸。廃材やナチュラル素材を融合させた斬新なデザインでありながら、日常に溶け込む気負いのなさで、訪れた人が自由にリラックスできる雰囲気を演出している。

ハウス 目玉料理は、もちろんストウブ社の鍋の特長を生かした鍋料理で、ココットやワイン蒸し、煮込み、シチューなど…。ぜひトライしてほしいのが、鍋に残ったスープを使ったリゾット(\\600)。美味しさを最後まで残さず、楽しむことができる。その他、ホテルオークラ東京で腕をふるった塩田真也シェフが、日本の四季を感じる新鮮食材を用いて、ヨーロッパ伝統に基づく本物志向の料理をふるまってくれる。

友人や恋人とのディナー、はたまた仕事帰りの1人ごはん…、感じるままにゆったりと自分の時間を過ごすには最適な一軒の誕生だ。

(写真右)驚くほど濃厚なカシスと桃のおだやかな甘味のコンビネーションが絶妙のデザート。アイスクリームは、バニラ、チョコレート、塩、ヨーグルト、パイナップルから選べる 『旬のフルーツのサラダ』\\1,000

text/miho sasaki、photo/chikahito nagai

restaurant information


西麻布,houseHOUSE

住所:東京都港区西麻布2-24-7 Nishiazabu Show Case 4F 
Tel:03-6418-1595
営業時間:平日   17:00〜25:00
     土日祝日 17:00〜22:30
定休日:不定休

西麻布交差点から六本木通りを渋谷方面に進行し、2本目の路地を左折。道なりに2〜3分進んだところにある、瀟洒な造りの複合ビル『Nishiazabu Show Case 』の4F。