ナディフアパート
昨年5月に、突如として姿を消してしまった表参道「NADiff(ナディッフ)」。アートブックを中心にしたショップおよびギャラリースペースとして、数多くのアートファンに支持されてきたナディッフが恵比寿に復活! 地上4階、地下1階の複合アートスペースとして、7月7日「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ アパート)」がオープンを迎えた。

ナディフアパート

新装ナディッフとなる「NADiff a/p/a/r/t」が1階に、また、地下1階には「NADiff GALLERY」が完成。2階にはカリスマ編集者、後藤繁雄ディレクションによる「G/P gallery(ジーピーギャラリー)」と、大手芸能プロダクションのアミューズ運営による「Art Jam Contemporary(アートジャムコンテンポラリー)」の新しいギャラリー。3階には、六本木から「magical, ARTROOM(マジカル・アートルーム)」が移転し、4階には清澄白河にあった「MAGIC ROOM?(マジックルーム)」が、ギャラリーではなく「喫茶&スナックMAGIC ROOM??」としてオープンした。  アート感覚を刺激するショップやギャラリーに、深夜まで滞在可能な飲食スペース。目で観たものをじっくりと感じ、そして語り合える、アートファン注目の新スポットになること間違いなし。

現在「magical, ARTROOM」で開催中の秋山幸『ミクロマクロモノクロームカラー』展(8月8日〜9月7日)より「Moon and sun,」。上塗りに上塗りを重ねた、コラージュを思わせる多彩な色使いは見事。独自のデコラティブ感に、立体感、距離感が融合し、まるで夢を見ているかのような、異次元の世界を演出する。

「Art Jam Contemporary」では岩本愛子×山口冴子「Girls' Zone 02」(8月8日〜9月3日*8月13日〜17日を除く)を開催。新進気鋭の若手女性アーティストが“ポップであること”をテーマに、インスタレーションと映像作品を披露している。

(写真左上)MiyukiAKIYAMA,“Moon and sun,” oil on canvas, 1167×1167mm, 2008 (写真左下)「喫茶&スナックMAGIC ROOM??」内観 

ナディフアパート

地下の「NADiff GALLERY」では、「昭和40年会の東京案内2008」と題したポスター展(8月8日〜9月15日)を開催中。1965年(昭和40年)生まれであることが成立の理由となっているアーティストグループ「昭和40年会」。そのメンバーには会長である松蔭浩之をはじめ、会田誠、有馬純寿、大岩オスカール、小沢剛、パルコキノシタの6人の個性豊かなアーティストが名を連ねる。本展は、Webマガジン「REALTOKYO」で3年間のリレー連載をまとめた書籍「昭和40年会の東京案内」の刊行を記念したもの。これを機に制作された、6人による6種類の「東京案内」オリジナルポスターが展示される。今年43歳を迎える「昭和40年会」、それぞれの本画本作とは異なる、肩の力の抜けた大人の男の「東京」を案内してくれるだろう。

現代アートの楽しみ方を色々な視点で提案する「NADiff A/P/A/R/T」の今後の展開に期待したい。

ナディフアパート

「NADiff A/P/A/R/T」 

場所:東京都渋谷区恵比寿1丁目18-4
Tel:03-3446-4977(1F NADiff a/p/a/r/t)
時間:12:00-20:00
(4Fのみ12:00-23:30、*週末、祝前日のみ12:00-28:00)
定休日:無休