Manned CLoud 01 ©Studio Massaud 束ねた白髪に黒のサングラス。スリムなパンツにポイントの襟元。ファッション界をリードしながら、舞台コスチュームも手掛け、写真から出版、デザイン&装飾まで、興味のあることには徹底的に才能を発揮する。

エレガンスと卓越された美を大切にしながら、フランスの継承文化でもあるラグジュアリー界の頂点からクールに見守るカルル・ラガーフェルド。2009年1月のインテリア見本市「メゾン&オブジェ」のクリエーターに選ばれた。

「メゾン&オブジェ」では毎年、時代を象徴するクリエーターに焦点を当てており、現在までに、建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞した女性建築家ザハ・ハディッドやジャン・ヌーヴェル、ファッション・デザイナーのクリスチャン・ラクロワを紹介している。

尚、未来を築くクリエーター部門Now!コーナーを代表する人は、フランス人デザイナー ジャン・マリー・マソー。時を超えたデザインをコンセプトに、近年では、マーケティングトークとしてではない、サスティナブルに、デザイン業の観点から取り組んでいる。Manned Cloud(写真)は、気球と同じシステムで、おだやかにゆったりと、クジラのような造形が、空中を移動するホテルだ。建築、プロダクト、企業コンサルタントと介して、明日のデザインについて考える。

プロフェッショナルを対象にした見本市では、経済的に先行き不透明の時代であるからこそ、明確なコンセプトに根付くクリエーションが、すべての業界に通じて不可欠であることを言わんとしているようだ。

MAISON & OBJET 2009 期間:2009年1月23日〜1月27日 会場:パリ・ノール見本市会場

text by kaoru URATA