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普段聴く音楽は、クラシックだけではなくてジャズやロックもかな。

キース・ジャレット、ビョーク、スティングとか。うん、スティングは好きだね。もちろんジャズも好きで良く聴くよ。一番のお気に入りのCDはカルロス・クライバーのベートーヴェン:交響曲第7番。ドイチェ・グラモフォンというレーベルから出ているんだけれど、凄くいい。

ベートーヴェン, ファジル・サイ

これはよく聴くCDで、旅先でも(※ファジル・サイは年に世界で100回以上のコンサートをしているため海外旅行が多い)イスタンブールの自宅でも聴いてる。とてもいい気持ちになるし、感情が高まるよ。とにかくいいんだ。解釈がいい。

クラシックの演奏家といっても、僕たちはその曲を作った、例えばベートーヴェン自身ではないから、どうしても彼の音楽を演奏するにあたって作曲家の音楽の解釈者にならなければいけない。クライバーの指揮するこのベートーヴェンの7番は、彼のベートーヴェンの解釈の中で一番だと僕は感じる。

10年前に知人に教えてもらったんだ。確かそう、コンサートでニューヨークにいたときだった。それからずっと気に入ってるよ。だから僕もこれを読んでくれた人に紹介したい。

(text / fazil say)

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ベートーヴェン, ファジル・サイ

ファジル・サイ/Fazil Say

1970年、トルコ生まれ。アンカラ国立音楽院でピアノと作曲を学び、17歳でデュッセルドルフに留学してデヴィッド・レヴァインに師事。92〜95年はベルリン音楽院で学ぶ。95年にニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝したのをきっかけに国際舞台での活躍が始まり、多重録音したピアノ4手版「春の祭典」の超絶的な演奏、トルコ行進曲のアレンジなどで、一躍ポピュラーな存在に。作曲家としても多数の作品を残している。