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小鳥のような小食こそが“女子の品格”という勝手な思い込みをし、大食漢と思われたくないがために「肉が好き!」と公言できない人が多いと思う。とはいえ、焼肉に誘われれば密かにテンションは上がるし、時折、肉食動物と化して肉を貪り食いたくなることはあるはずだ。 そんな、隠れ肉食女子のプライドを傷つけることなく、品よく、かつガッツリと満足行くまで肉を堪能できるステーキハウスがオープンした。

(写真上)フィレ11oz(310g)¥7,500 触ると危険なほど熱されたプレートに、ドン! とステーキの常識を覆すほど大きな塊が。肉の旨みとあっさりした味付けでフォークが進み、ペロッと完食できてしまう。サシが入ったステーキがお好みの方には、リブアイ(12oz/¥7,000、16oz/¥9,000)がオススメ

ルース 大人のためのプレミアムダイニングをコンセプトに、洗練されたスタイリッシュな飲食店が集う『霞ダイニング』。ここに、高級ステーキ専門店として世界最大規模を誇る『ルース クリス ステーキハウス』が日本初上陸した。アメリカ・ニューオーリンズを発祥とし、日本第1号店で111店舗目となる。ハワイやアメリカ本土、香港、台湾などで既にこのステーキの味を体験した人も多いと思われ、懐かしく感じるかもしれない。

こちらのステーキで使われる素材は、日本やアメリカの上質ビーフを独自の製法で熟成させたもの。素材のよさはもちろん、ステーキの要となる焼き方にも人並みならぬこだわりがある。まず、華氏1800度のオーブンで直火焼きをして表面を瞬間的に焼いて肉の旨みを閉じ込めてから、中をじっくりと焼き上げる。さらに華氏500度に熱したプレートで給仕する。予熱を入れることでじんわりと全体的に火が入り、ナイフを入れると見事な桜色の肉に出会えるのだ。日本人はとかくサシの入った肉を好むが、こちらではアメリカ流儀に従ってフィレ(赤身)を食べていただきたい。

赤身特有のパサつきはまったくなく、ジューシーで噛めば噛むほど肉本来の味が感じられる。塩・こしょう、パセリバターのみのあっさりした風味も手伝い、驚くほど大きな塊であるにも関わらず、女性でも300gは軽く食べられる! まぁ、フィレはカロリー控えめだから大丈夫だろう(と思いたい)。 日本で「肉を食べに行こう!」イコール焼肉であることが多いが、焼肉は臭いが気になるし、オシャレをして食事に行く雰囲気でない点でも、デートや女同士の集まりには使われにくい。でも、上質な空間でいただくステーキだったら、デートにも、雰囲気にうるさい女友達との会食にもおすすめできるはず。

ルースクリス ステーキハウス本来、肉そのものの美味しさを満喫するにはシンプルなステーキが一番なのだから。今後は肉が食べたくなったら、迷わずステーキになりそうだ。品を忘れずに、でもガッツリ心置きなく肉をいただこう!

(写真左)バーカウンターのみの利用も可能だが、ここで待ち合わせて食後もここで一杯たしなむのが大人の楽しみ方なのでは。官公庁や外資系企業が立ち並ぶエリアのため、外国人客の利用も多い 

text/miho sasaki、photo/chikahito nagai

restaurant information


ルースクリス ステーキハウス ルース クリス ステーキハウス

住所:東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング1F
Tel:03-3501-0822
営業時間:
ランチ 11:00〜15:00(LO 14:00)
ディナー 17:30〜23:00(LO 22:00)
定休日:不定休

東京メトロ虎ノ門駅、溜池山王、霞ヶ関、国会議事堂各駅利用可。霞ヶ関ビルディングに隣接する東京倶楽部ビルディング1階。エントランスは外堀通り沿いにあり、タクシーでの移動にも便利。