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イタリアの老舗ブランド、フェンディ。伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を恐れず、優雅にそして大胆に、ファッションのあり方を時代に提示し続けてきた。そんなフェンディの始まりは、1925年にエドアルド&アデーレ・フェンディ夫妻が開いた小さな皮革製品店だった。 ローマのプレビシート通りに生まれた毛皮工房を持つその店は、後に5人の娘たちが経営に参加。1946年に2号店がオープンすると、ファー中心のビジネスが本格展開していく。その後も、確かな職人技と時代を捉えた優雅なデザインで人々を魅了。1965年には、すでにパリで話題を集めていた非凡な才能の持ち主、カール・ラガーフェルドをデザイナーに起用し、翌年に発表したオートクチュールでは、機能的で斬新、さらにファッション性の極めて高い毛皮で、ファーの分野に伝説的な革命を起こした。

フェンディ1960年代末になると、姉妹の発案で毛皮の裏地に使用していた“ダブルF”デザインをバッグに採用。頭文字を組み合わせたこのロゴは、トータルで実現できるフェンディ・スタイルの象徴に。1980年代のイタリアブームという追い風の中では、このロゴが絶大なる人気を牽引するきっかけとも。こうして、その世界的地位は不動のものとなっていった。

(写真上)集合写真 ミラーカーフが配されたFENDI FOREVERと、メタリックカラーに変身したフェンディオリジナルのBE@RBRICK。それぞれ、ゴールド、ターコイズブルー、フューシャピンク、レッド、オレンジの5色展開。幅広い世代に愛用して欲しいと、レザーグッズなら\\20,000台から、バッグなら\\40,000台からと価格も抑えめ

1997年には、フランスパンのように小脇に抱えるスタイルのバッグ「バゲット」を発表。世界を熱狂させたブームは記憶に新しい。少数生産ゆえの希少性、ユニークなデザインなどから、ファッショニスタたちの“MUST-HAVE”アイテムとなっただけでなく、熱心なコレクターも生んだ。クロコダイル、リザード、ファーなどを使用し、その種類は約600バージョンにも。全世界で販売されたバゲットは、実に40万個にも及ぶという。

それ以降も、次々に新しい素材やパターンを用いながら、シーズンごとに話題のバッグを発表。2005年の「SPY」バッグ、2006年の「B.FENDI」、2007年初夏シーズンには、2つのロゴと異素材をミックスした「B.MIX」が注目の的となった。

(写真左)FENDI FOREVERシリーズのバッグを購入すると5色のうちいずれかのBE@RBRICKがついてくる。パッケージには、大小ふたつが。小さいほうは携帯ストラップやチャームとしても使える。また、100名に一人、超レアアイテムであるマルチカラーバージョンが別途当たるチャンスも。BE@RBRICKのプレゼントは、日本先行で実施。

フェンディ 伝統の中で、数々の伝説を築き、数々の革命を起こし続けてきたフェンディ。そして、2007年の秋冬コレクションにも、伝統と革新を重んじるフェンディのDNAがしっかりと受け継がれている。注目すべきは、定番のベストセラーFENDI FOREVERに光のように煌くミラーカーフを用いたライン。FFロゴがエンボス加工されたマンマやミニマンマ、ロゴがあしらわれたファブリックボディを透明なスパンコールで覆い、5色のミラーカーフでトリミングしたボストンバッグなど、楽しさいっぱいのアイテムが揃う。

エレガンスとカジュアル、ポップとシック、シンプルとリュクスが絶妙に融合したこのラインは、秋冬にかけてのシックな装いのスパイスとしてはもちろん、パーティウェアや和装にもしっくりくるので大活躍してくれそう。

(写真右)ブランド誕生80周にあたる記念すべき2005年にオープンしたPALAZZO FENDI。ローマとフェンディの過去と未来を鏡のように映し出すこの館は、1、2階がブティック、3階以上はファーアトリエやオフィスになっている。80年を経ても決して変わることのないブランドのスピリットを雄弁に物語る象徴的存在となっているフェンディ text / june makiguchi

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