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友人たちと食事をする際に、どこで何を食べるかということに頭を悩ませることも多いだろう。目も舌も肥えている人たちが集まるならば尚のこと。和食がいい、フレンチがいい、味はもちろん雰囲気も重要、はたまたアフターディナーもマストなど、それぞれの勝手な要望をまとめるのは至難の業である。 そんなわがままをすべてカバーしてくれる1軒が、西麻布にある『エル・ガウチョ』。

エル・ガウチョ全国から選りすぐりの食材たちを、フレンチとイタリアン出身の2人のシェフが日本人ならではの感性と職人技で、新たなモダンジャパニーズ料理としてアレンジしている。ワインに適したフレンチやイタリアン風の料理があるかと思えば、日本酒や焼酎との相性がよい日本ならではの珍味もある。食事のシメとして、鉄釜で炊き上げた最高級の白米やうどんなどを選ぶこともできるのだ。

(写真上)イベリコ豚骨付き肩ロースのカフェド・パリ風ステーキ(¥3,000)。 シンプルに焼き上げた骨付きロース肉に、アンチョビと香草を織り交ぜたバターをのせて。ボリューム満点なので、シェアするのにも最適。脂身もくどくなく、女性でもぺろりといただける。 (写真右)天然真鯛に備長炭焼 殻付きサザエのぶつ切りと肝バターソース(¥2,400)。 あっさりと塩焼きした真鯛に、濃厚なサザエの肝バターソースを豪快にかけていただく。肝のほろ苦さがバターでマイルドに仕上げられ、淡白で上品な真鯛の味をひきたててくれる。

コストパフォーマンスの高いプリフィクス・スタイルのコースもいいが、アラカルトでそれぞれの好みの一皿を選んでシェアすれば、バラエティに富んだ料理を楽しむことができる。

エル・ガウチョ

(写真左)自家製デザートの盛り合わせ(¥1,500)。 チョコレートの層がアクセントのミルクレープをメインに、ベイクド・チーズケーキ、シャーベット、フルーツなど季節感を盛り込んだ一皿。 (写真中央)地下の重厚感漂うVIPルームには、芸能人がお忍びで訪れることも。気の置けない仲間たちと貸切で利用したい。 (写真右)都心の真ん中にありながら、アジアンリゾート気分が満喫できるバルコニー。食事のあとに移動して、デザートとともにくつろぐのが定番。 

ぜひともオススメしたいのがイベリコ豚を使った料理の品々。こちらで使用しているスペイン『デラサ社』のベジョータ豚は、貴重なイベリコ豚の中でも最高峰といわれ、締まった赤身と芳醇でとろける脂身のコクが絶品。豚肉特有の臭みもなく、そのやわらかさに驚かされる。ロース、スペアリブ、バラ肉などを朴葉味噌やバルサミコ…さまざまなソースと調理法で楽しめる。レギュラーメニューとして、ここまでイベリコ豚料理のバリエーションをそろえている店もめずらしい。

エル・ガウチョオーナーの大塚明宏さん(写真中央)は、海外の要人たちも接客してきたエキスパート。有名レストラン、海外のホテル勤務を経て、6月に『エル・ガウチョ』をオープンさせた。「肩に力が入るような高級店ではなく、カジュアルな雰囲気で本格的な料理と楽しいサービスが受けられるお店にしたいですね」とのこと。

シェフは2人。「和と西洋が融合した美味しい料理をご用意しているので気軽にいらしてください」フレンチ出身の山口賢一さん(写真左)。「ジャンルではなく、美味しい料理にこだわっています。料理も空間も満足していただけると思います。目も舌も肥えた大人が楽しめるお店です」イタリアン出身の小松彰さん(写真右)。
 

店の雰囲気も秀逸。地下から屋上まで4フロアに分かれ、それぞれがまったく違った表情を持っている。地下は、竹をモチーフとしたエレガントなラウンジダイニングとVIPルーム。こちらではカラオケもできるから、仲間たちとの集いにぴったり。通りに面した1階は、活気にあふれたオープンキッチンとカウンター席のみで、仕事帰りにフラッと立ち寄りたい雰囲気がある。黒を基調としたシックなインテリアの2階は、デートにおねだりしたい。そして、ぜひとも体感してほしいのが屋上のバルコニー。アルコールでほてった体に夜風が心地よく、アジアンリゾートな気分でくつろげる。

この店をセレクトして、まだ文句を言う友人がいたら、付き合い方を考えさせていただくとしよう。それくらい満足度の高い店なのだから。

text/miho sasaki 、photo/chikahito nagai

restaurant information


エル・ガウチョEl Gaucho(エル・ガウチョ)

住所:東京都港区西麻布1-4-33
Tel:03-5413-6230
営業時間:月〜土 18:00〜4:00(LO)3:00/日・祝 18:00〜24:00(LO)23:00 無休
チャージ(地下のみ):¥10,000/1h(カラオケ料込み、15〜20名利用可)

西麻布の交差点より外苑西通りを青山方面へ。さらに星条旗通りに入り、星条旗がはためく星条旗新聞社の手前。