bvlgari_obento
「タケハーナ」の料理を敢えてカテゴライズするとすれば“東京料理”。材料は至極日常的でありながら、常識にとらわれない調理法で食べる人を驚かせ、それでいてどこかなつかしさを感じさせる料理である。そのオリジナリティはオーナーの竹花さんの名前をとって 「タケハナ料理」と名付けたいほど。

タケハナ料理のサプライズメニュー1品目は「ししゃもとモッツァレラのパパド包み焼き」。大ぶりでふっくらしたししゃもとモッツァレラ、水菜をくるんだインドの食材「パパド」はぱりぱりとした歯ざわりに原料の豆の香りが香ばしい。肉厚のししゃもは、溶けたチーズとの相性が抜群。塩加減は食材まかせとはいえ、水菜の水分とのバランスが絶妙でコクのある塩加減がほどよい塩梅。計算された味というよりは、竹花さんの“センス”によって生まれた自然なおいしさという印象だ。

タケハーナ

(写真上)トマトを使った酸味のあるさっぱりソースでいただく「ししゃもとモッツァレラのパパド包み焼き」\\1,050(税込)

(写真左)一番の人気メニュー「さばみりん干しのサラダ」\\1,150(税込))

(写真右)半熟卵がまるで目のようで愛嬌のある盛り付け「半熟味付卵withひじきのぺペロンチーニ」\\520(税込)


ピリッと効いた唐辛子とニンニクの香りが食欲をそそる「半熟味付卵 withひじきのぺペロンチーニ」。味付けはまさにぺペロンチー二だが、ひじきとレンズ豆の旨味が混ざり合って生まれた新たな味は、パスタ以上のおいしさが楽しめる。半熟卵の味付けも決して手を抜かない。食物繊維と鉄分が豊富なこの一品は、貧血気味や便秘気味の女性に特におすすめしたい。

タケハーナ春菊の独特の香りが、驚くほどサバの旨味と調和する「さばみりん干しのサラダ」。春菊がニガテな人でも美味しくいただける、一番人気のメニューだ。実際の味付けはシンプルなのに、伊豆から取り寄せたサバの天日干しならではの深みのある味わいに。白髪ネギの香りときゅうりのシャキシャキとした食感が加わって、五感で楽しめる料理へと変化する。

「空気感のある空間を作りたかった」と語る竹花さんが手がけた店内は、バリ? 地中海?それとも京都? と、異国感が溢れるなんともゆったりとした空間だ。世界中からさまざま文化や食材が集まる東京をよく表しているともいえる。

友達との打ち明け話や大切な人との記念日、家族とのディナーに、いつでも温かいサプライズメニューを用意して「タケハーナ」は待っていてくれる。

text / yasue ishiga 、photo / yosuke omura

restaurant information


タケハーナ東京料理 タケハーナ

住所:東京都世田谷区代沢 3-12-20 ビラ・アズマ1F
Tel:03-3410-1739 
営業時間:18:00〜24:00 (ラストオーダー 23:30)
祝・祭日/17:00〜(ラストオーダー 22:00)
定休日:火曜

まるで地中海? いえ、池ノ上から歩いて5分ほどにある東京料理が名物のお店です。週替わりで出されるメニューは訪れてからのお楽しみに。/div>