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オレンジ色にライトアップされ、夜空に美しくそびえる首都のシンボル、東京タワー。そのすぐ足元にたたずむ串揚げ「九四」。4月6日、オープンしたばかりの新顔だ。周辺に会社が多いという土地柄、忙しい女性が仕事帰りに一人でも気軽に立ち寄れるようにと配慮されたこの店は、料理長ほかスタッフは全員女性。 

旬の野菜をふんだんに取り入れた独自の串メニューで、揚げ物=しつこいというイメージを大きく覆すあたりも、女心を大いにくすぐってくれる。品揃えは常に25種類以上。食材の鮮度はもちろんのこと、“衣をつけて揚げる”ことで旨みを引き出すことのできる素材だけを厳選している。なかでも一番のおすすめは、店内のいけすで泳いでいるものを、注文を受けてから殻をむく天然の車海老。外はカリカリ、中はぷりぷり。噛むたびに、天然ものだけが持つ独特の甘味が口いっぱいに広がっていく。九四 (写真左)三種のソース(かつおだしのしょうゆ、ねりごまとからし、ウスター系)か、山椒やスキムミルクを混ぜ合わせた沖縄の塩のいずれかをお好みで。(写真中央)串揚げのあとは、和風デザートでさっぱりと。人気の豆腐のババロア。(写真右)経験によって培われた勘で、絶妙のタイミングで油から料理を引き上げる料理長の鈴木氏。香ばしいできたてあつあつをすぐに味わうのが至福。

そのほかにも、調理後の口どけ感まで計算されて選ばれている佐賀牛のヒレ肉、半なまで供される青森産のほたてなど、「九四」だからこそ味わえる絶品が並ぶ。味にうるさいグルメが集まる芦屋で絶大な人気を誇る名店「あーぼん」出身の鈴木ゆかり料理長が、腕によりをかけたメニューの数々は、どれも一度食べたら病みつきになってしまうものばかり。

こんがりきつね色の衣を着て登場する料理は、一目見ただけでは使われている素材がわかりにくいものも。だがその分、食べたときのおいしい驚きが新鮮だ。その驚きを演出するのも料理長のなせるワザ。衣が他店と比べて薄いのも、素材の持ち味を損なわないための工夫だ。「口に入れたときに、素材の持ち味を最大限に堪能いただけるように、下味にも気を配ります」と鈴木料理長。

12種類のおまかせ串が楽しめるコースは¥6,300と¥7,500の二種類。単品なら1本¥180から。日本酒、焼酎との相性は当然ながら、ソムリエが選んでくれるワインとのマリアージュも絶妙なので、ぜひ一度おためしあれ。

photo / pawel jaszczuk text / jun makiguchi

restaurant information


九四 串揚げ 九四

住所:東京都港区芝公園3−5−4 渋澤ビル1F
Tel:03-5472-1058
営業時間:18:00〜23:00(ラストオーダー22:00)
定休日:日曜

窓から見上げる東京タワーをひとりじめ。この絶景をサイド・ディッシュに串揚 げディナーという贅沢なひとときときは何にも代えがたい。 カウンター中心の店内は、一人で訪れても居心地の良い空間。8名まで利用でき る個室もあるので、ちょっとした会合も。