日本パッケージデザイン大賞
購買意欲を左右し、鑑賞の喜びを与えるパッケージデザイン。食品や化粧品、家電から写真集など、あらゆる商品においてそれは内容さながらに重要な役割を果たす。このパッケージデザインを評価するコンテスト「日本パッケージデザイン大賞2009」が先日行われた。



日本中のプロダクトのグラフィックデザインが集まった今回、応募総数は1,191点にも上った。中でも注目すべきは、「ブランディング部門」で銅賞受賞を果たした、ミュージック・フェスティバル「Sense of Wonder」のコンセプト・ブック『Sense of Wonder ARTBOOK, DVD & BORAGE』。

日本パッケージデザイン大賞

時間軸に並べた写真に植物とペインティングのアートワークを加えた全長約9M・80ページに及ぶジャバラ仕様のブックと、花のように開くケースに収められたDVD+ボリジの種(花や葉に浄化作用があると言われる)が、人肌のように滑らかなテクスチャーの紙に植物の種を付着させた封筒に収められている。写真は望月孝率いるTHE RIGHT REPORT、アート・ワークとデザインはクリエイティヴ・ユニットSPREADが手がけた。

「Sense of Wonder」の頭文字「SOW=種を蒔く」というコンセプトが様々な感覚を通してありありと伝わってくる本作をはじめ、今回の受賞作品は、シンプルで分かりやすく、元々の素材感を大切にしているようだ。原点=種を振り返り、大切に育んでいこうという時代の機運がここにも感じられる。

■Sense of Wonder ARTBOOK, DVD & BORAGE 価格:¥4,988(税込)  詳しくはこちらから