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あまりにも多くの曲、アーティスト、そしてジャンルがありすぎて、その中からひとつだけを選ぶのは難しいけれど、敢えてお気に入りの曲を挙げるとしたら、ボブ・ディランの『She Belongs To Me』。私ったらずいぶんと長いこと、ボブ・ディランという素晴らしいミュージシャンの存在を気にもかけていなかったんです。

彼の曲はちょっとクドいなと感じていました。私は無知だったし、彼の音楽を真剣に聴いていなかったみたい。

初めて聴いたのがいつかは覚えていないけど、改めて真剣に聴いたのは数年前。『She Belongs To Me』は、彼の音楽の凄さに気づかせてくれた。本当に素晴らしいラブ・ソングだと心から思います。女性ならみんなこんな風に想われ、曲に書かれたいと思うはず。曲も歌詞もとてもシンプルなんだけど、この曲が彷彿させるイメージって凄い。この曲に書かれている女性がどんな人で、彼にとってどんな存在かが想像出来るんです。

ボブ・ディラン

この曲との出会いがボブ・ディランの音楽を深く知るきっかけを作ってくれて、本当に良かったと思います。 (text / INARA GEORGE)

Bob Dylan 『She Belongs To Me』(アルバム『Bringing It All Back Home』より)

ボブ・ディラン

ボブ・ディラン
2月20日発売 INARA GEORGE 『All Rise』

制作陣と一緒に生活しながらレコーディングしたこのアルバムは、とてもアット・ホームで温かい。その中には、気だるく透明感のあるイナラのヴォーカルが溶け込んでいる。6曲目 “Fools In Love&rdoquo; はJoe Jacksonのカバーで、10曲目の &ldoquo;A Day” は偉大なるシンガーソングライター、ジャクソン・ブラウンがバック・ボーカルで参加。

PCCY-01869 ¥2,310(税込) 日本盤のみボーナス・トラック2曲収録/解説・歌詞・対訳付き プロデューサー:マイケル・アンドリュース

ボブ・ディラン

イナラ・ジョージ

リトル・フィートのリーダーでスライド・ギターの名手としても有名なローウェル・ジョージの娘で、ジャクソン・ブラウンを名付け親に持ち、ザ・バード&ザ・ビーの歌姫として昨年日本でも大ブレイク。ジャック・ジョンソンを世に送り出したエバーラビング・レコーズ(前身、Enjoy Records)と契約し、自身初のソロ・プロジェクト『オール・ライズ』をリリース。現在、マイク・アンドリュースとイナラの2ndソロ・アルバムをレコーディング中。2008年秋、発売予定。