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「mercibeaucoup,(メルシーボークー、)」。フランス語で「どうもありがとう」という意味のこの言葉、日本では、楽しくもファンタジックな東京ブランドの名前でもある。デザイナーに宇津木えりを迎え、今年3月に1周年となる、生まれたての元気なブランドだ。 「何でも手に入る便利な時代、“やっと手に入れた、ありがたい”という気持ちを忘れがち。感謝の気持ちを思い出そうという想いが名前の由来」とデザイナー。そして、新ブランドをスタートするにあたり、何か背骨を一本通したいという気持ちがあったという。「カジュアルすぎる時代だからこそ、もっと緊張感を持ちたい」と。

(写真左):ジャケット『かのこ』\\22,050、スカート『アンディー』\\32,550、ソックス『ストライプウ綿ソックス』\\2,100、ウェッジソールパンプス『アップス』\\40,950、膝のアップリケ『デスフルーツカット』参考商品 (写真中):ロングパーカー『いちごスタンド』\\33,600、ブラウス『ジゴン』\\24,150、パンツ『アップルン』\\31,500、ベルト『ストライプウベルト』\\11,550、パンプス『さかなんプス』\\40,950 (写真右):ドレス『ブッシツ』\\55,650、ソックス『ストラウプウ綿ソックス』\\2,100、ウェッジソールパンプス『アップス』\\40,950

メルシーボク根底にぴりっとしたコンセプトがあるのは、コレクションのテーマも同じ。インスピレーションの源は、時事問題から愛息の言動に至るまで、宇津木さんを取り巻く日常感じる物事だ。「不思議に思ったことをひとつひとつ辿りながら追求していくと、いつしかひとつのテーマに結実していくんです」。2007年春夏のテーマは、“見えない攻撃との戦い”。社会に存在する“物質的価値観”という見えない敵を相手に、人間は攻撃したり、逆にされたり。それによって何かが狂い、例えば家族間での奇妙な事件が増えているのではとの考えに至ったのだという。それが、興味を惹かれていた、熱帯植物の本能的でグロテスクな魅力と結びつき、今回の新作に具現化されたのだ。

服についたブドウの房やバナナ様のバルーンなどは、そんな見えない攻撃の象徴。着る人が動くたびにゆらゆらと揺れ、攻撃したり、されたりしながら、豊かな表情を見せていく。たっぷり寄せられた柔らかいドレープは、デザイナーが持つ豊かな個性と独自性を主張。そして、少しコミカルだ。「問題提起も行うけれど、問題を笑い飛ばすポジティブなパワーも大切」と宇津木さん。

(写真左):ブラウス『ももじゃが』\\34,650、ニットドレス『ラーメ』\\72,450、サンダル『バナナサン』\\30,450、膝のアップリケ『デスフルーツ』参考商品 (写真右):Tシャツ『シャービッペ』\\12,600、スカート『シャービッペ』\\22,050、ウェッジソールパンプス『アップス』\\40,950

メルシーボクデザイナーが信じる笑いの力は、チャーミングな商品名にも生かされる。『ももじゃが』『ストライプウ』『シャービッペ』…。作品に親しみを感じさせるものばかり。「タグを見て、お客さんに笑ってもらいたい」という願いが込められているという。

(写真左):(メンズ)シャツ『チェリー』\\29,400、タンクトップ『シャービッペ』\\8,400、パンツ『メルタマ』\\30,450、シューズ『デスフルーツトゥー』\\47,250、ベルト『オレンジのベルト』参考商品 (写真右):トレンチコート『アムロ』\\49,350、ドレス『ジゴン』\\71,400、サンダル『ヒモサン』\\31,500、膝のアップリケ『まめしまる』参考商品 

メルシーボクそしてもうひとつ、デザインする上で大切にしていることがある。海外留学を通して得た、日本人としての誇りだ。「憧れだけで服を作るのではなく、地に足をつけて“着られる服”づくりを心がけています」。着る人がいてこそ完成する服作り。その大切さを知っているからこその心意気だ。幅広い年齢層に愛される服が多いのもそのせいだろう。

「もうこの年だから着られないなんて言わずに、好き、着てみたい、という人は、老若男女誰でもぜひチャレンジしてもらいたい」。装う楽しさは、老若男女みんなのもの。そして、着ている人だけでなく、周囲のためのものでもある。「服には影響力がある。精神的支えにもなるし、自分が望む印象を与えることもできるし、この服なら大丈夫と自信を持つこともできるもの。でも、服は自己表現だけでなく、何か感じたり、感じさせたりすることのできる夢のあるものでもあると思うから」。笑いのパワーを信じ、自分の可能性を信じ、そして何より、ファッションの力を信じるなら、あなたもぜひ「メルシーボークー、」を。


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メルシーボクmercibeaucoup,(メルシーボークー、)

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各店舗も、服と同じくらいそれぞれ趣向が凝らされている。巨大ルーレットもある青山店のテーマは、「人生ゲームな店」。銀座店は「パチンコな店」。新宿ミロード店は「新宿わんわん村な店」。京都店は「おばけ屋敷な店」というように。「テーマパークのように回って、お気に入りのお店を見つけて欲しい」と宇津木さん。