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上質のウール素材に柔らかいジャージの組み合わせ。きりっとしたテーラードに甘いフリルの味付け。クラシカルなコートにあしらわれた、カジュアル感のあるニットの襟元…。いつも意外な組み合わせの妙を楽しませてくれる「HUSSEIN CHALAYAN」。 どんなデザインにも遊び心を欠かさないアイテムの数々はいずれも、シンプルだけれどラグジュアリー。流れるような美しいラインが特徴だが、凝ったディテールにも強い支持が集まっている。クラシカルなテイスト、細身で女性らしいラインに魅了されるファッショニスタも数知れず。憧れを抱いて手頃なアイテムから揃える10代から、自分の好みがしっかりわかり始める20〜30代、そして目の肥えた50代の大人の女性まで、ファン層は幅広い。

デザイナーは1970年にキプロス島に生まれたフセイン・チャラヤン。英国でデザインを学び、1994年に自らの名前を冠したブランドを設立した。ロンドンコレクションで活躍し、英国デザイナー・オブ・ザ・イヤーに2度も輝いた経験を持つ、ファッション界きっての若手実力派。2002年からは、パリコレクションにも参加し、翌年の春夏からはメンズラインもスタート。2004年には、東京の代官山に、世界初のフラッグショップをオープンさせている。

フセイン チャラヤン 毎シーズン、彼独自のフィロソフィーが反映されたユニークなコレクションに注目が集まるが、今年の秋冬は、遺伝子、染色体を意味する“GENOMETRICS”をテーマに、科学とアートの融合を表現。2つの違ったコンセプトを重ね合わせるという発想から、魅力的なレイヤードや、異素材の組み合わせにフォーカスしている。

もともとコンセプチュアルな人物だといわれるチャラヤン。この春にスタートさせたディフュージョンラインの「CHALAYAN」では、“FUTURE ARCHAEOLOGY(未来考古学)”というアイディアを確立させた。それは、「服も歴史を持つことができる」というもの。タグには購入者が名前を書くスペースがあり、オーナーがその服を着ることでそこに歴史が刻まれるというもの。たとえ持ち主が変わっても、流行に流されることのない服と共にあなたは歴史の一部に。そんな哲学が根底に流れる

「HUSSEIN CHALAYAN」に出会えば、きっとこれまで以上に服を愛しく思えるのでは。

■「CHALAYAN」2005秋冬コレクションより
お問い合わせ先:バスストップ プレスルーム Tel:03-5322-9300
text / jun makiguchi

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フセイン チャラヤン HUSSEIN CHALAYAN(フセイン・チャラヤン)

住所:東京都目黒区青葉台1-4-8
Tel:03-5728-6022