和ペリティーボなアロハシャツ
毎週、金曜日に期間限定の「ホワイトマンカフェ」を始めた。人との出会いが多くなったことはもちろん楽しいのだが、今週は白い顔に合わせて何を着ようかなぁという自分だけの楽しみも増えた。

僕はブランドに詳しくないし、ブランドにこだわることも、ほとんどない。
しかし、服自体は大好きである。

23b4cea6特に旅先に行くと、その土地で気に入った服を購入することが多い。その場所で購入した服を着るたびに、ふと旅のことを思い出したりすることが楽しいのだ。ときどき、帽子は韓国、ジャケットはモンゴル、パンツはベトナム、靴はイタリアと「お前、何人だよ」と突っ込みたくなるファッションになることも多々あるのだが。

ブランドにこだわらないと書いたが、アロハシャツだけは好きなブランドというものがある。


イシコは30代になるまで、アロハシャツというものを着たことがなかった。「アロハ=映画に出てくる弱いチンピラ」という間違った固定観念がずっと頭にこびりついていたのである。それをくつがえしてくれたのが沖縄ブランドの「PAIKAJI」だった。

沖縄を旅している時、マテリアルコットンに上品な柄がプリントされた「PAIKAJI」のアロハシャツを見た時、30年間のアロハイメージが音を立てて崩れたのである。以来、毎年、コレクションが出る度に注文するようになった。 そして、今年のコレクションではシーサー柄のアロハシャツと、ホワイトマンのメンバーも数名持っている白いアロハシャツの新バージョンを注文した。

夏の沖縄では、アロハシャツで会社に向かうのが普通である。ハワイではアロハシャツは正装なのだから、特に不思議なことではない。

沖縄の場合は正確にはアロハシャツではなくかりゆしウエアと呼ぶそうだが、最近ではその違いも曖昧である。朝の出勤時間に那覇市内を走るモノレールに乗ると、ボタンを一番上まで留めた様々なアロハシャツを着た人達を楽しむことができる。

さてさて、今日もこれからカフェである。夏に向けて、しばらくは僕のPAIKAJI コレクションを着ながら、快適なカフェタイムを楽しむとしよう。一応、ホワイトマンの仕事になるわけだからCOOLBIZでご出勤とでもしておこうか。
イシコ

イシコ

1968年生まれ。ホワイトマン代表
大学卒業後、女性ファッション誌編集長、Webマガジン編集長を経て、期間限定のホワイトマンプロジェクトでは白塗りで様々なコンテンツを生み出す。現在は「セカイサンポ」と称し、文字通り世界を散歩中。散歩の達人の連載コラムなどコラムニストやブロガーとしても活躍している。

イシコのセカイサンポ
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