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六本木ヒルズと東京ミッドタウンに囲まれた六本木駅のすぐ側に、ちょっと印象的な窓のバーがある。ゼロの形をした丸い窓を持つ「0 BAR(ゼロ・バー)」だ。呼び鈴を鳴らすと、扉の鍵が外される。会員制ではないものの、中でお酒を飲む人々が、できる限り非日常的で快適なクローズドな空間を楽しめるようにとの店側の配慮から生まれた演出だ。 0 BAR, ゼロバー, シャンパンそれならば、もちろんインテリアも“非日常”がキーワード。基調となっている赤が、店全体にムーディな雰囲気を生み出している。入ってすぐにカウンターが、奥にはソファー席がある。ソファー席はフリンジカーテンで、4つの空間に仕切ることが可能なので、個室感覚も味わえる。

インテリアの赤が示すように、この店のこだわりはブドウを使った飲み物。そう、ワインとシャンパンだ。その品揃えにはこだわりが見える。

なかでもおすすめは、ピエール・ペルテス(¥15,000)と、ブルーノ・パイアール(¥18,000)。すっきりと飲みやすく女性に人気。銘柄指定ならボトルで。グラスなら、“今週のシャンパン”というスタイルで、その週のおすすめをかなりお得な価格で提案してくれる(グラス¥1,000〜¥1,500)。その他、有機ブドウで作ったロゼ、ドーソン(¥16,000)も人気だ。

(写真左)左から、ブルーノ・パイアール、ピエール・ペルテス、ドーソン

店のイチオシは、ブラン・ド・ブラン。白ブドウのみを使ったシャンパンだ。多くのシャンパンは、ピノ・ノワール種やピノ・ムニエ種といった黒ブドウと、シャルドネ種の白ブドウから造られるが、白ブドウ100%のものは“白の中の白”=ブラン・ド・ブランと呼ばれる。

ワインは、ヴィンテージイヤーである2005年のものが種類豊富。ピュイグローの2005などは、ボトルで1万円、グラスで¥1,300と他ではあまりお目にかかれない価格設定が魅力だ。スパイシーだけれど濃厚、口に含むととろりとクリーミーな香りが広がるまろやかな味わいを、この機会にぜひ楽しみたい。

0 BAR, ゼロバー, シャンパンシャンパン、ワインともに、1万円台〜2万円前半が売れ筋なので、この価格帯のものが多く取り揃えられているが、コストパフォーマンスを重視した品揃えが自慢。いつもの予算で、ちょっと背伸びしたお酒が楽しめそうだ。 リピーターも多いという、お酒が好きな人がお酒を楽しむための空間、ゼロ・バー。2、3軒目の候補に、ぜひ。

(写真右)最近のグレートヴィンテージ、2005年のピュイグロー

text/june makiguchi、photo/shu remy kawakami



bar information


0 BAR, ゼロバー, シャンパン 0 BAR

住所:東京都港区六本木4-10-5 六本木410ビル1階
Tel:03-5775-0010
営業時間:19:00〜4:00(L.O. 3:30)
定休日:不定休
アクセス:六本木駅4a出口、6出口から徒歩1分