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“ひとつで二度美味しい”というのに女性は弱い。折り返して丈を自由に変えられるムートンのロングブーツ。ストラップをつければショルダーバッグにもなる大ぶりのクラッチ。そんなアイテムが人気を集めるのもそのせいだろう。

未来画廊昼間は国内外の様々なアーティストを紹介する本格的なギャラリーとして。夜はアートに触れながらシャンパンやワインを愉しむラウンジとして。昨年11月、代官山から六本木けやき坂下に移転した「未来画廊」は、一度で2倍楽しみたいという欲張りな女性にぴったりの、二面性を持ったナイトスポットだ。

手掛けたのは、「芝浦GOLD」「エムザ有明」のアートディレクションをはじめ、常に流行の先端に立ち、様々な店舗のプランニングやデザインを行ってきた角章氏。過去でも今でもなく“未来”へのメルクマール(判断基準)となり、次代を見据えたギャラリーを築きたいとの想いが名前の由来になったという。

未来画廊約60坪の店内は、半分がギャラリースペース。月に一度、話題のアーティストや「未来画廊」が注目するクリエーターの企画展が開催される。もう半分を占めるバースペース(夜のみ営業)は、カウンター12席に加え、個性的なプライベートルームが2室。シンプルでミニマムなギャラリースペースの白光と、夜の世界へと導くカラーフィルター付きのライティングで、日常と非日常の二面性が表現されているのだ。

ギャラリーとバーはそれぞれが程よく独立した空間でありながらも、自由に行き来できるよう設計されているので、アートとお酒という幸せな融合も成立。展示されるアートによっても店の表情が変わるので、いつもの店なのに来るたびに新鮮、という驚きを体感できるのが嬉しい。

バーの自慢は、シャンパンの豊富な品揃え。定番からヴィンテージまで常時50種類以上を用意。おすすめは、“最高” “至福”という意味の名を持つアンリオ・ブリュット・スーヴェラン(グラス/\\1,300)、未来画廊フレッシュな口当たりと繊細な泡立ちが魅力のポル・ロジェ ブリュットレゼルヴ(グラス/\\1,600)、スパイシーな辛味とコクが特徴のブルーノ・パイヤール ブリュット ロゼ(グラス/\\1,900)。シャンパン入りの生チョコ(\\1,000)や生ハムの盛り合わせ(\\2,000)、チーズの盛り合わせ(\\1,800)などと合わせて、シャンパンの豊かな風味を存分に楽しみたい。

ジャズをBGMにキャンドルが揺らめく空間で、気の合う人々とグラスを傾ける…。アートに囲まれた知的でラグジュアリー、そしてリラクシングな空間なら、話もいつになく弾みそうだ。スタッフはバーテンダー以外すべて女性なので、女性一人でも仕事帰りに気軽に美味しいお酒を愉しむことができる。2月からは、フードメニューの充実を図るというから、こちらも楽しみだ。

text / june makiguchi, photo/pawel jaszczuk

bar information


未来画廊「未来画廊」

住所:東京都港区六本木5-10-25 ゼルコート2F
Tel:03-5772-979
営業時間: 月〜土 11:00〜翌3:00/サロンタイム 19:00〜
日・祝 11:00〜24:00/サロンタイム 18:00〜
 

※2009年6月26日(金)をもって一時閉店