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魅惑の館へようこそ。代官山に渋谷、中目黒に自由が丘と、おしゃれスポットをつなぐ場所、並木橋のたもとにとあるビルの5階。そこに存在する思いもよらない空間が「アマランス・ラウンジ」だ。深紅の壁にベルベッドのソファ、豪奢なシャンデリアにミッドセンチュリーの白い家具。 そのゴージャスさは、1900年代中頃のパリにあった娼館の待合室、舞台「キャバレー」の背徳的なキットカットクラブ、もしくは映画『シャイニング』に登場するボールルームなどを思わせる。

medikitこの5月30日で3周年を迎えたこの店は、レジーヌさんが以前店長を務めてきたカフェが突然閉店になったことをきっかけにオープン。 常連だったユニークな人々が集まる場所がなくなってしまうのは寂しすぎるということからスタートしただけあり、“お客様のために”をとことん貫く店である。「自分の時間を楽しんでもらうための店。私たちはこの空間を管理しているだけなのよ。でも、居心地のよい場所、時間を提供するために努力は惜しまないわ」とレジーヌさん。時には店の片隅で、アクセサリー販売、タロット占い、リフレクソロジーなど、サプライズサービスが多数企画されているのもそのせいだ。 そして、そのほとんどが女心をくすぐるものばかりで何とも嬉しい。「それに女性が一人で入れる店ってなかなかないけど、私たちはゲイだから安心でしょ」と笑う。

(写真右)月に1回、第一土曜日に行われるパーティでは、DRAGクイーンへと艶やかに変身するレジーヌさん。オーナーであり、アマランス・ラウンジの顔。優しい人柄を慕って常連になる女性も多く、個人的な相談を受けることもしばしばとか。

アマランス こんな店側のサービス精神に応えているかのように、店内にはさまざまなスタイルで常連たちの愛が見え隠れし、居心地の良いムードを形成している。
「お客様がこの空間を愛し、作ってくれている」とレジーヌさんが言うとおり、ひときわ目につく鹿の剥製、ラインストーンがびっしり飾られた電話ほか客からのプレゼントが多数並ぶが、それだけでは終わらない。 店に集まる DRAG クイーンたちを捉えた写真集、有名 DJ たちによるオリジナル CD も制作された。また、内装は恵比寿の店でも常連だった世界的なインテリアデザイナーの樋口泰輔氏によるものだ。

(写真右)このお店には女性を美しく見せる演出が随所にある。例えばこのバー・カウンター。下方からのライトが、女性の顔映りを華やかに。内装は、ヴァルカナイズ、レノックスサルーン、ジャスティン・デイヴィス、フォルトゥーナ・ヴァレンチノ等などで知られる世界的インテリアデザイナー、樋口泰輔氏が手がけた。

アマランス こんな風に多くの人々がアマランス・ラウンジに愛を注ぐわけ。それは誰もが“自分の居場所”なのだと思える雰囲気ゆえだろう。「どこかで食べて、飲んで、踊って、それから最後に来てもらう。ここは“終着駅”みたいなものなのよ(笑)」とレジーヌさん。お気に入りのお酒を楽しむも良し、店長のリーさんが作る自慢の韓国料理に舌鼓を打つも良し。アマランス・ラウンジで、あなたの時間もお好みのままに。

(写真左)多くの音楽関係者もこの店へと足繁く通う。そのため設備、選曲へのこだわりは強い。「シーンやその日のムード次第で流される音楽も変わるの。それにここって、ビッグネームが夜中にライブをやっていたりするのよ」とレジーヌさん。ミラーボールも、音楽とともにパーティをゴージャスに演出する。

text / jun makiguchi  photo / pawel jaszczuk

bar information


アマランスAMARANTH Lounge アマランス・ラウンジ

住所:東京都渋谷区猿楽町2−5 佐藤エステートビル3号館5F
Tel:03−3770−2331
営業時間:9:00PM〜4:00AM 月曜定休

とにかくリラックスしに来て欲しいという店のコンセプトを、数多い常連客たちもしっかり理解し、一人静かに飲みたい人、一緒に楽しみたい人のいずれにも、程よい距離感を保ってくれる。そんなムードだからこそ、客同士がごく自然に交流を深める。この2年間に、店で出会った仲間の中から、数組の夫婦が誕生したとか…。