「彼の作品を見たときに衝撃を受けた」というスミス氏は昨年、ロンドンにあるPaul Smith 9 Albermale Streetショップにて彼の個展を開催。UK-JAPAN 2008のキックオフイベントとなった本展に続き、今後も世界各国のPaul Smithのショップにて巡回する予定となっている。

今回のエキシビションでは、Paul Smithのために特別に撮り下ろしたロンドンの風景、ポール・スミス本人が登場するポートレート作品などを展示・販売。「ロンドンのまわりの郊外が印象的でした。昔ながらの同じような建物がずっと並んでいて、すごくかわいらしいなっていうのと、空から見た感じだと結構、理想的にきれいに作られた郊外だなって」。

喧騒のなかにあるキングスクロス駅周辺も、本城直季の手にかかれば、ジオラマのようでかわいらしい。唯一リアリティをもたらしてくれる横一直線に合わされたピントも、ぼかされた周りによって引き立てられているようで、あまりにも高いところから捉えられているその風景は、日常と別世界。人物や建造物をミニチュアのように撮影する本城直季の独特の手法によって、ロンドンのランドマークやシンボルはまったく新しいかたちで映し出された。

(写真左)ポール・スミス氏が映ったポートレート（自転車に乗っているのがポール氏） 本城直季「small planet」シリーズより © Courtesy superstore Inc., Tokyo

「small planet」の会場となったPaul Smith SPACE。地下1階から3階まで4層にわたるPaul Smith日本初の複合ショップ（*）であり、GALLERY空間のある3階のほか、地下1階にはガラスで囲われたブックスペースが。各国からポール・スミス本人の目を通して収集されてきた書籍や小物が並び、ショッピングに飽きさせることがない。

＊全ライン (MEN、WOMEN、アクセサリー) を取り扱う

(写真右)Paul Smith SPACEの地下にあるブックスペース

「small planet」とPaul Smithのアーティスティックテイストを、ぜひともに楽しんでほしい。