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僕が初めてCDで買ったアルバムがこの『OK Computer』。14歳くらいだったと思う。それまではアナログレコードを聴いていたんだけど、CDプレイヤーを手に入れて最初にプレイするアルバムを探しているタイミングにリリースされたもの。

僕は子供のころからジミ・ヘンドリックスやビーチ・ボーイズ、ボブ・ディランなど、いわゆる“歴史的アーティスト”の曲を好んで聴いていて、新作をタイムリーに聴くことはあまりなかった。でも、このアルバムは、とにかくリリース直後からメディアや友達の間でもすごく評判になっていたから気になっていたんだ。

聴いてみて、とても気に入った。皆が評価するのがわかったよ。とても複雑なアルバムなんだけど、構成がすごく巧みなんだよね。レディオヘッドはサウンドという面において、斬新、かつクリエイティヴなんだけれど、曲としての完成度も高いバンドだと思う。僕は自分の音楽制作において、クリエイティヴな音作りと楽曲のクオリティとのバランスを常に心がけているんだ。それは、レディオヘッドの音楽に少なからず影響を受けていると思うよ。『OK Computer』は12年前のアルバムだけど、今でもよく聴いている。この原稿を書いている今もね!

Golden Silvers, ゴールデン・シルヴァーズ

僕にとって音楽を聴くということは、魅了される不思議な何か……、つまり「マジックを体験できること」だと思っているんだ。そういうワクワク感を求めて音楽を聴いている。 僕らのアルバムが日本でもリリースされるんだけど、日本のリスナーにはまず、何も考えず、白紙の状態で聴いてほしいな。そして音を聴いてからワクワクする感じを掴んでもらえればうれしいね。

(text / Gwylim Gold (vocal&keybord))

Golden Silvers, ゴールデン・シルヴァーズ

Golden Silvers, ゴールデン・シルヴァーズ
甘いハーモニー、人懐っこいソウルフルなメロディ、タイムレスな極上シンセポップチューン。ギターレスというシンプルな編成でありながら、驚きのバリエーションとインパクト、そして深い味わいグルーブを感じさせてくれるゴールデン・シルヴァーズ。圧倒的な個性を放つ3人のロンドンっ子が、新進プロデューサーLexxxと完成させた1stアルバムは、オールドファッションな曲を旺盛な実験欲で演出した、ポエティック&スタイリッシュな傑作。キャッチーなタイトル曲「True Romance」をはじめ、病みつきになりそうなナンバーが目白押し! ボーナストラック2曲収録、歌詞対訳、解説付きの国内盤は、5月27日発売予定。

Golden Silvers『True Romance』 ¥2,580 (税込み) WPCB-10112(ベガーズ・ジャパン)

Golden Silvers, ゴールデン・シルヴァーズ

ゴールデン・シルヴァーズ/Golden Silvers

2008年、英グラストンベリー・フェスティバルの新人枠コンテストで見事優勝。レコード会社と未契約ながらメインステージでパフォーマンスし、UK音楽シーンの話題をさらう。甘いハーモニー、人懐っこいソウルフルなメロディ、タイムレスな極上のシンセ・ポップ・チューンとグルーヴ感がたまらないロンドン出身のギターレス3ピースバンド。ファッション・デザイナー、ステラ・マッカートニーも大のお気に入りで、ショップのオープニング・パーティにライブ招聘。今や最先端のオシャレピープルの注目の的となっているバンドだ。