そうした習慣を身につけるだけでも、「エコロジー」を考えるための第一歩であろう。昨今、急激にエコロジーへの関心が高まってきているものの、都会生活をしてきた者には、著しく生活スタイルを変化させることは、実際には困難であり、矛盾も多い。

ここで紹介する、ECOVERは、ベルギーで創業した企業で、家庭用の洗剤、室内フラグランス、ボディーケア（石鹸やシャンプー）や船と車の洗浄剤を展開する。生産過程から徹底的にエコロジカル対策に取り組んでいる。フランスでも、最近、大手スーパーでも販売されるようになった。グリーンラベル商品は、既存の商品に比べると少々値が高いと思われているが、ECOVERは、「一般人にも手軽に使ってもらえる質の高い商品」を目指す。

新商品では、ガラス磨き、油汚れ落とし、平面の汚れを拭き落とすスプレー式が加わった。原料は、菜種油+グルコース+酵母である。これらを混合させることで、各々の効能がさらにアップするらしい。環境への負担を抑えたECOVERに、学ぶべきヒントがあるようだ。

(text by kaoru URATA)