マリ・ガルニエ
「子供の時に、塗り絵、着せ替え人形、折り紙をして遊んでいた机を、今では、椅子として使っているのよ」と、ある親子は、当たり前のように語る。

「モノを大切に」という教訓を短時間で忘れて、消費社会に走ってしまった行為を反省しなくてはならない時がとっくに訪れているというのに、まだ資本主義社会の人間たちは、実践していないようだ。

フランス人デザイナーMarie Garnier(マリ・ガル二エ)が提案する家具AGE(仏語読み アージュ)は、年齢を意味している。成長していく過程で、衣服、道具、家具も新たに調達しないとならないのは、致し方ない。しかし、親子で過ごす時間を大切にしようという女性らしいメッセージも感じられるAGEは、特殊なコンクリートでつくられているので、厚みの薄さにも注目すべきである。こうした技術的な改革もしながら、いつまでも「大切に使われる」家具に着眼しているといえよう。

(text by kaoru URATA)