「パリ、進化するデザイン」展
Ondée  designed by Olivier Gassies都会のための、プランターに散水するための雨水貯水器(容器は陶器で、上部はステンレスと3DテキスタイルH 90 x L 25 x P 25 cm)

気温が上昇すれば、エアコンを点ける。寒くなれば、ヒーターを必要とする。電気は必須だ。毎日、衛生と生活のために水も必要だ。エネルギー源なくして、都会の生活は成り立たない。でも、世界は深刻な環境問題を爆弾のように抱えている。どんなエネルギー源にしても、底がつきる日がくることは間違いない。そのために、日々どのような生活習慣を身につければよいのだろうか。我々は、考えている。

フランス電力公社がメセナ事業で展開する展示空間で、「パリ、進化するデザイン」展が開催されている。フランス家具振興会が支援するプロジェクトの中から、デザイナー&ユニット10数名の作品をセレクションした内容は、デザインの力が、どこまでエネルギー問題に精通し、かつ、新しいテクノロジーを取り入れ、生活スタイルを改善できるのか、という観点に触れている。

矛盾した商品やプロトタイプも多いが、市民一人一人が関心を持つことからはじまる姿勢やきっかけを提供する場所は、不可欠だ。 照明器具、節電シグナル、空気洗浄機、ソーラーパネルなどあらゆる分野へのアイディアに触れることができる。

2009年8月30日迄 ESPACE FONDATION ELECTRA 6,rue Récamier 75007 Paris 12h-19h 定休日 月 入場無料

(text by kaoru URATA)