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ファッション界で不動の人気を確立しているスペインシューズ。イタリア、フランスに負けない世界屈指の技術力、モード感溢れるデザイン性を誇りながらも、価格は良心的。世の中は、安くて流行に素早く対応するファストファッションが人気だが、納得のいく職人技とデザイン性、コストパフォーマンスを兼ね備えたスペインシューズは、この不況下でも相変わらずの支持を得ている。 その理由は、国内生産にこだわり続けることで妥協なく追求できる徹底した生産管理のもと、クオリティが高い製品が安定して生まれていることと、一日中靴を履いて過ごすヨーロッパ人が認める履き心地の良さ。この2点に尽きるだろう。

(写真上)いくつも揃えたくなってしまうバリエーション豊かなバレエシューズたち。

スペインシューズそしてこの夏、ファッショニスタたちの間で定着している注目の5ブランドの新作、2009-10AWが日本にも到着した。 街歩き用のバレリーナシューズの本家で、ヨーロッパベースのセレブリティにも人気の「プリティ バレリーナス バイ ハイメ マスカロ」は、今シーズンもバリエーション豊か。ボルドー、ピンク、レッドなどのベリー系の色味がカラフルで、刺し色にしたいキュートさだ。色だけでなく、チュール、メタリック、アニマル、シフォン、エンブロイダリー、オーガンジーなど、素材も質感も違うマテリアルを用い、それらをときに単体で、ときに巧みに組み合わせて個性的なバレエシューズの世界を展開。マドリッド、ロンドンに続き、世界でのショップ展開も進んでいるのでますます目が離せない。

(写真左)羽根×グログランリボン×パールブローチという組み合わせにモード感が溢れている。気分を盛り上げてくれるペドロ ガルシアらしい“魅せる靴”。フラットシューズ¥89,250 ハイヒール¥94,500/pedro garcia(フェド&ビヨンド)

世界のセレブリティが愛用する「ペドロ ガルシア」は、スペインブランドの中でも、ひときわ高いクオリティとモード感溢れる創造性が自慢のブランド。今シーズンは、靴には珍しいフェザー使いで驚きを演出。グログランリボン、パールブローチというクラシカルなモチーフを盛り付けてアバンギャルドに仕上げた一足。思いもよらない組み合わせが目を引くので、靴を主役にしたくなるほど。カジュアル派なら、カラフルなスニーカーもペドロ ガルシアならではのモードなテイストで登場しているので嬉しい。

スペインシューズアイ・キャッチーで遊び心溢れるデザインがいっぱいの「ラス」は、カジュアルだけど、子供っぽくならないテイストが魅力。今回はファー使いが気になるところ。毛皮やムートン使いでフォークロアテイストに仕上げたワークブーツは、ゴツくなりすぎず、パンツにもスカートにも合わせやすいのが嬉しい。衝動買いも許される価格なので、冒険もOK。おしゃれの幅も広がりそうだ。 どんなデザインにも女性が望む靴の官能美を決して忘れない「プーラ ロペス」のシューズは、今期も得意のニュアンスカラーが魅力。何ともいえない色香を漂わせるハイヒールパンプスも、太いヒールやプラットフォームを使ったデザインで安心の安定感を実現。それでも、もちろんエレガンスは忘れていない。皮の質感を際立たせたオキサイドカーフを使った新作ブーツにも、靴ならではの官能美が。それでいて、使い勝手が抜群だ。

(写真右)プレスの高桑さんがおススメするのはマグリットのブーツ。そのままでも、ゼブラ柄のベルトを外して長さを変えても、また足首でたるませても、美しくきまる。この秋冬に大活躍間違いなし。¥91,350/MAGRIT(フェド&ビヨンド)

機能性とデザイン性がバランスよく共存する「マグリット」。スタッフが皆で試着を重ねて仕上げるという靴作りで、長年の愛用者も多く獲得している。特にブーツは、使いまわしのきく工夫のあるデザインと、ほっそりと美脚を実現するデザインに感謝。今や定番となっているスワロフスキークリスタルを多用したビジュー系のシューズもうっとりするほど美しい。 「プリティ バレリーナス バイ ハイメ マスカロ」「ラス」「プーラ ロペス」「ペドロ ガルシア」「マグリット」と、いずれもがスペイン政府により海外での展開を全面的にバックアップされている、いわばお墨付きブランド。スペイン自慢のシューズブランドなら、長く愛せるお気に入りがきっと見つかるはずだ。

text / june makiguchi

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