2002年、キャロル・リムとウンベルト・リオンがマンハッタンにショップを構えて以来、“趣味としての消費”をコンセプトとした独自のフロア構成や縦横無尽なコラボ、シーズン毎にテーマとなる国を決めてのアイテム構成など画期的なアイデアを取り入れ、瞬く間に米国の人気ファッションストアとしての地位を確立したオープニングセレモニー。

日本1号店は、アジアにおけるフラッグシップショップという位置づけで、地下1階〜地上7階の8層、営業面積は2,390平米でLA店の2倍以上という規模を誇る。LAショップと同じショップ・イン・ショップ型でデザイナーの世界観を個々に表現する“ミニメガ・モール”方式を採用、それぞれにユニークなテーマを設けたフロア構成が楽しい。 7階は【Up on the Roof Top】をテーマに、スウェーデンの「アクネ」などヨーロッパデザイナーを集積。6階【Office Space】では、オフィス機器をモチーフに造られた什器に「バンド・オブ・アウトサイダーズ」などアメリカのブランドを扱う。5階の【A Walk in the Park】はNYのカジュアルブランド「トリップ」を中心に公園にあるコーヒーカートの様な什器に、書籍やCD、ホームアクセサリーも揃えたプライスコンシャスなフロア。4階はアメリカの典型的な町並みを再現した【Welcome Home】で他店でも人気のオリジナルブランド「オープニングセレモニー」日本店オープンを記念して誕生した「オープニングセレブレーション」をお披露目。がらっと変わってフューチャリスティックな3階の【City of the Future】には「アレキサンダーワン」の世界初ショップインショップも。2階は家のような空間にバッグやシューズといったアクセサリー、さらに自然派スキンケアブランド「キールズ」もある【A Home Without Walls】。さらに、アメリカの3都市をイメージした1階【A Trip Across America】では、常に新しい提案が。オープン時には、長年の顧客であったクロエ・セヴィニーのコラボレーションもお目見えする……遊び疲れたら地階の【Potluck】で休憩しよう。

西武渋谷店モヴィーダ館全体をリニューアルしてオープン予定の渋谷店

今秋冬は、日本店のお祝いムードがテーマとなり、世界中のデザイナーとのにぎやかなコラボレーションが多く見られ、ショップ全体での取り扱いブランド数は、衣料品だけで140以上にのぼる。 洋服店以外にもオープニングセレモニーのアンテナがキャッチした最旬のローカルショップがインしている。NYのTOWER RECORDS前に陣取り「目の前の店に置いてある音楽“以外（アザー）”のグッドミュージックを扱うレコードショップ」と皮肉り、世界中の音楽フリークから絶大な信頼を得る「アザーミュージック」。コレクターを唸らせるアートブックを扱う「D.A.Pブックス」、サンフランシスコ発の「ブルーボトルコーヒー」などもチェックしたい。

■OPENING CEREMONY 西武渋谷店モヴィーダ館 東京都渋谷区宇田川町21−1 定休日：不定休 営業時間：日・月・火・水…10:00〜20:00、木・金・土…10:00〜21:00