ル・ラボワトワール
Whaf  © Bruno Cogez機中から眺める雲には、いつも魅了される。窓が開けば、綿菓子のように手に取ってしまいたい、そんな気持ちにさせてくれる。

パリのギャラリー「ル・ラボワトワール」は、アートとサイエンスを融合させることで、話題を呼ぶ、とてもホットなアート発信地だ。 今回の展示会は、何とも愉快なタイトルだ。それも、「味覚の雲」というから、一体どんなことになるのだろう?とわくわくする半面、雲隠れするマジックではないだろうかと、疑心も寄せる。

雲がふわふわと浮遊する容器から、小さな器に雲をよそって、ストローで吸うと…。 その先は、ギャラリーで体験した人のみが知る。 サイエンティストとデザイナーのコラボレーションから生まれた、Whafは、薬剤に使用される煙霧質を使用した、最先端技術を導入して可能となる。

■Nuages de saveurs(=味覚の雲)展 期間:2009年10月4日〜2010年1月4日 場所:Le laboratoire(4, rue du Bouloi 75001 Paris)

(text by kaoru URATA)