ヴェルナー・パントン
《ファンタジー・ランドスケープ》,「ヴィジョナ2」,ケルン家具見本市での展示風景,1970カラフルで流れるようなフォルムの「パントン・チェア」でお馴染みのヴェルナー・パントンは、20世紀で最も有名なデザイナーの一人。

プラスチック一体成型という世界初の手法を生み出したのもこの人である。そのパントンの回顧展「ヴェルナー・パントン展」が、東京オペラシティアートギャラリーで、10月17日(土)から12月27日(日)まで開催される。

ヴェルナー・パントン

《リビング・タワー》のヴェルナー・パントン,1968

パントンは、母国のデンマークで伝統的なデンマーク・デザインの経験を積んだのち、世界の家具メーカーと協同して多くの名作を世に送り出してきた。そして家具だけでなく、プロダクト・デザイン、建築や展覧会など、空間全体の設計を手がけるように。奇抜なフォルムと強烈な色彩で、センセーションを巻き起こしたのだ。

ヴェルナー・パントン

《パントン・チェア》,1999

今回は、パントンの多岐にわたる仕事を、東京展独自の展示デザインによって紹介する、日本初の大規模な回顧展。家具、照明、テキスタイル、模型、ドローイング、映像など約150点を展示する。これらは、世界のデザインの方向性と発展に多大な影響を与えた50年代半ば〜70年代半ばの作品にスポットをあてたもの。特に、パントンの最高傑作といわれる、床・壁・天井を一体化させた「ファンタジー・ランドスケープ」の再現は必見だ。

また、同時開催のトークイベントも充実。本展を企画したキュレーターによるレクチャーや、音楽家、クリエイター、デザインの専門家が現代におけるパントンのデザインを語ってくれる。モダンデザインの過去から未来を展望する、絶好の機会になりそうだ。

photo ©Panton Design, Basel

■ヴェルナー・パントン展 会期:2009年10月17日(土)〜12月27日(日) 会場:東京オペラシティアートギャラリー 時間:11:00〜19:00(金曜・土曜は〜20:00 / 最終入場は閉館30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜) 料金:一般 \\1,000 / 大・高生 \\800 / 中・小生 \\600 Tel:03-5353-0756